お雛様を仕舞う

2008年5月6日 日常
ようやく!お雛様を仕舞った。
リビングの仙台箪笥の上に並んでいた、ガラスケースに入ったお雛様たちが、姿を消した。

雛祭りぎりぎりに出したので、すぐに仕舞うのはもったいないなあと思っていたのだ。
そんな折に、福岡出身のご主人を持つ友人が遊びに来て言う。
「福岡では、3月いっぱい出しとくんだよ」

ああ、それじゃ、福岡流に行きましょと飾っとくうちに、フランスから友人がやって来ることに。
「こうなったら、ぜひとも彼女に見せなくちゃ!」

その友人もフランスへ帰り、ああ、気がつけば、こどもの日も過ぎた。そこで今日仕舞った。

さて。
このお雛様たちは、私が4歳のとき、やって来てくれた。

ある日、近所のお友達の家に遊びに行ったら、豪華な雛壇が飾ってあった。
女の子のいる家は、お雛様というものを3月3日のために飾るのだと、私はそこで知る。
「ウチの親は知らない!教えてあげなきゃ!」
あせってウチへ帰ると、ちょうど新聞の折り込みに、雛人形の広告があった。
ラッキー!「お父さんが帰ってきたら、これを見せよう!」と、別にして取っといたはずなのに!
なんと、母が、赤ちゃんだった弟のウンチを、その広告で処理してしまったのだ!
怒った、怒った、怒った、それはすさまじく怒ったらしい。
「あれがないと、お父さんに雛人形の説明ができないじゃないのお!!!」

帰宅した父はその話を母から聞き、次の日、仕事の帰りに問屋街のほうまで行って、このお雛様たちを買ってきてくれた。当時脱サラして、設計事務所を立ち上げたばかりの父に資金に余裕は無かったので、大きな雛壇ではなく、当時流行っていた団地雛である。

私は結婚するとき、このお雛様を持ってきた。結婚してすぐに長女が生まれたから、毎年飾っている。フランスで暮らしていた数年の間も、毎年飾っていた。

私はこの小さなお雛様たちを、愛している。

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