書くということ

2008年7月15日 芸術
長女の演劇部が夏休み期間中に公演をするそうで、彼女が書いた脚本を見せてもらった。
不条理劇なんて見たこと無いはずなのに、なんとも不条理な内容&展開だった。
感想を聞かれたが、良くも悪くもないと、答えておいた。

その昔、大学の文芸学科に通う友人から、卒業のために書いた小説を渡され、感想を書いて欲しいと頼まれた。前衛的なものに対する憧れが強い上に、自意識過剰で、それを洗練された透明感のようなもので包もうとしているので、「あちゃー」と、思った。
でも、私は友達思いなので、
「この作品の作者の持つ、自分と自分以外のものとを計る物差しの目盛りは、意識的にか、無意識的にか、正確なものではない。それは、何かを語る上で、都合がよいとは思えない。」という内容の手紙を送った。

私の手紙のせいではないと思うけれど、彼女は文筆の道に進まなかった。もっと彼女にあった分野を見つけて、試行錯誤しながら活躍している。

長女の脚本を読みながら、このことを思い出した。
幸い、彼女にとって演劇は単なる部活で、目指している職業は全く違う。よかったあ。

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