ウチの娘たちは、私の死ぬ夢を見ないそうだ。

私は、自分の母親が死ぬ夢を2回見たことがある。

一回目は、小学校の低学年の頃。
蔦の絡まる病院へ向かう坂道に、荷車があって、その中に敷き詰められた葉に埋もれるようにして、母の遺体があった。
「おかあさん!おかあさん!」
母を生き返らせようとして、叫び、揺さぶったけれど、白い顔の母は動かなかった。
と、いうところで、目が覚めた。

2回目は、高校生の頃。
母が死んでしまったことを、夢の中の私は知っている。2階の自分の部屋を降りて、リビングのソファを見ると、母がいつも使っていたバッグが置いてあった。
「このバッグを使う母はもういないんだ」
そう思った途端、大きくて重たい悲しみが胸の中からこみ上げてきた。

私は、この二つの夢を、一生忘れないだろう。

それにしても。うちの子たちって、少し薄情じゃないの?
夜中にそんな夢見て、「お母さん、死なないで!」なんて、一回くらいないのかね?
けど、そんなことで、夜中に起こされたら、私は思い切り不機嫌になって怒るだろう。

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