静かな告知

2008年8月31日 日常
今日、太極拳の先生が、後半の通し稽古を始めるとき、座っている生徒たちに、ご主人の病について話された。

食欲が無いなど、体調が思わしくなかったので、病院にかかったら、重い病に冒されていたことがわかったこと。入院して2週間になるが、治療の余地がないこと。もしかすると、9月か10月に…

これらのことを、静かに、淡々と、語られた。

「検査の結果を聞くたびに、信じられなくて、夢を見ているような気持ちになります。」

「太極拳を教えている間、心が切り替えられます。」

先生が語っているとき、教室の空気が、ほんの少し白みを帯びて澄んだ感じになった。

先生の姿は儚げで、そして、神々しかった。

それから私たちは立ち上がって、後半の通し稽古をした。

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