アメリカ人の友人Dは、ニューオリンズ出身だ。
家族はハリケーンで大きな被害を被った。
ブッシュ政権は、復興のための援助資金を目一杯ケチっていた。
そんなとき里帰りしたDがブッシュの批判をすると、周りから白い目で見られたそうだ。

「つまりね、彼らは洗脳されてるんだよ。ブッシュがいかに善人かということを刷り込まれてしまっている。僕が何を言ったって無駄さ。
実は、僕も、アメリカを出るまで、アメリカがあんなにひどい国だなんてこと、考えもしなかった」
「ねえ、ねえ、アメリカって、インテリはいないの?」
「そりゃ、いるけど、ほんの一握りだよ。99パーセントは無知な大衆ってわけ」

夜中に「NHKスペシャル 戦場 心の傷 ママはイラクへ行った」を見て、私はDのことを思い出した。

私はアメリカが嫌いで、生きているうちにアメリカの地を踏むことはないだろうと思っている。

しかし、翻って、日本はどうかというと、どうなんだろう?
若いとき、ヨーロッパで暮らしていた頃、日本人の友達と会うと、「日本って、腐ってるね」と言うのが合言葉だった。
その後月日は流れ。日本に住まいの拠点を移して10年が経った。
決して今の日本に満足しているわけではないし、文句もたくさん言いたいのだが、怒りのエネルギーが弱くなったような気がする。年取ったせい?それとも、あたしも日本に洗脳されちゃったのか?

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