バベル

2008年10月4日 映画
去年の夏、友人C(既婚者)が、見に行ったと言っていたのだ。
「あたしのツバメと」。

自分よりずっと若い大学生のボーイフレンド(だか、恋人だか知らないけど)を、「ツバメ」と呼ぶ、その日本語のセンスにギョッとしたのだが、彼女の「ツバメ」話は、四季を超えて未だに続き(ツバメって渡り鳥じゃないの?という私の突っ込みは却下された)、「別れたい」と言ってたと思ったら、「向こうから別れ話を切り出されて、キレた」とか、すったもんだと忙しい。

さてさて、そんな二人が見に行った「バベル」だが。
Cに「どーだった?その映画」と、尋ねたけれども、「あーよかったよ」の反応くらいしかなくって、要領を得なくって(まあ、「ツバメ」と一緒じゃね)。
今回、DVDを借りてきて見て、要領を得ました、隅から隅まで。

こういう群像劇は、私の好むところなので、べたべた貼られている付箋が最初からよく見えて、予想通りの展開になってゆくところが、快感だあ。

登場人物にいちいち感情移入できる心地よさもある。

だけど。
要するに、(広い意味での)グローバリゼーションの付けは、最終的に弱者に回ってくるっていうオチ(モロッコの兄弟の兄と、メキシコ人のベビーシッター)が、どうにも単純すぎて、解せない。

菊地凛子は逸材だが、日本で彼女を上手に使いこなせる監督はいないだろう。

この話、Cにしたいんけど、映画の内容なんか、とっくに忘れてるだろうなあ。

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