先週の稽古を、先生はお休みされ、代わりの講師が来ていたのだ。
「ああ!もしかして…」
口には出さなかったけれど、そんな思いが、生徒みんなの中にあったと思う。
そして今日。
私が教室に入っていくと、ちょうど稽古が始まるときで、先生の真ん前の空間が、ぽっかり開いていた。
ので、私がその空間にすっぽりおさまり、稽古が始まった。
(私は、いつも遅刻気味なので、後ろのほうの列でウロウロしていることが多いのだ)
首をほぐして立禅に入った。けれど、心がざわざわして、長い呼吸が出来なかった。
そして、いつもどおりの丁寧な気功。
静かに、ゆっくりと、組んだ手を離すときは一本ずつ…。先生の動きに集中して自分の身体に反映させると、身体の表面はほぐれるのだが、芯から暖かくなってゆく気がしなかった。
太極拳に入ってからは、みんながすごくきちんと、いつも先生に注意される部分を意識して動いていることが、感じられた。私も流れに乗って動くのだが、意識が上手く定まらなかった。
座って、部分稽古の説明を聞いているとき、私はたまらなくだるくなって、うつらうつらして、意識が飛んだ。気がついたら、みんなが立ち上がっていて、慌てた私は飛び上がった(最前列なのに!)。
部分稽古の後、膝を回してよく摩り、足首を回した。
「足の裏のツボを押しましょう。痛いところがあったら、悪いところですよ」
「ツボは300個以上あります。どこが何につながっているのか、私も勉強中です。とりあえず、痛いところがあったら、ここに内科のお医者さんがいますからね、聞いてみてください」
と、医師をしている生徒さんに振った(その方は、結構なお爺さんで、お医者さんでいらっしゃることは存じ上げていたのだが、大病院の院長なのだという事実を、最近知った)。
「これから寒くなりますから、足の裏やふくらはぎのマッサージをして、よく暖めてください。冷えて眠れないときは、お布団の中で、腹式呼吸の練習をするといいです。順腹でも逆腹でもいいですから。身体が温まります」
通し稽古をして、気功をして、立禅をして、いつもの通り、
「謝謝」「再見」のあいさつ。
そして。
「みなさん、ご心配をおかけしました。ありがとうございました」
と、頭を下げ、内科医の大先生には、
「いろいろと相談にのってくださり、ありがとうございました」
と、もういちど頭を下げた。
私たちは、涙をこらえながらロッカー室へ駆け込み、お花代の相談をしたのだった。
「ああ!もしかして…」
口には出さなかったけれど、そんな思いが、生徒みんなの中にあったと思う。
そして今日。
私が教室に入っていくと、ちょうど稽古が始まるときで、先生の真ん前の空間が、ぽっかり開いていた。
ので、私がその空間にすっぽりおさまり、稽古が始まった。
(私は、いつも遅刻気味なので、後ろのほうの列でウロウロしていることが多いのだ)
首をほぐして立禅に入った。けれど、心がざわざわして、長い呼吸が出来なかった。
そして、いつもどおりの丁寧な気功。
静かに、ゆっくりと、組んだ手を離すときは一本ずつ…。先生の動きに集中して自分の身体に反映させると、身体の表面はほぐれるのだが、芯から暖かくなってゆく気がしなかった。
太極拳に入ってからは、みんながすごくきちんと、いつも先生に注意される部分を意識して動いていることが、感じられた。私も流れに乗って動くのだが、意識が上手く定まらなかった。
座って、部分稽古の説明を聞いているとき、私はたまらなくだるくなって、うつらうつらして、意識が飛んだ。気がついたら、みんなが立ち上がっていて、慌てた私は飛び上がった(最前列なのに!)。
部分稽古の後、膝を回してよく摩り、足首を回した。
「足の裏のツボを押しましょう。痛いところがあったら、悪いところですよ」
「ツボは300個以上あります。どこが何につながっているのか、私も勉強中です。とりあえず、痛いところがあったら、ここに内科のお医者さんがいますからね、聞いてみてください」
と、医師をしている生徒さんに振った(その方は、結構なお爺さんで、お医者さんでいらっしゃることは存じ上げていたのだが、大病院の院長なのだという事実を、最近知った)。
「これから寒くなりますから、足の裏やふくらはぎのマッサージをして、よく暖めてください。冷えて眠れないときは、お布団の中で、腹式呼吸の練習をするといいです。順腹でも逆腹でもいいですから。身体が温まります」
通し稽古をして、気功をして、立禅をして、いつもの通り、
「謝謝」「再見」のあいさつ。
そして。
「みなさん、ご心配をおかけしました。ありがとうございました」
と、頭を下げ、内科医の大先生には、
「いろいろと相談にのってくださり、ありがとうございました」
と、もういちど頭を下げた。
私たちは、涙をこらえながらロッカー室へ駆け込み、お花代の相談をしたのだった。
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