靖国問題入門

2008年10月13日 読書
私は、島尾敏雄と島尾ミホの「死の棘」カップルのファンだ。

今朝の新聞に、息子で写真家の島尾伸三が最近出した、「小高へ 父 島尾敏雄への旅」(河出書房新社)という本についての記事が載っていて、無性に島尾伸三の本が読みたくなった。

それで、午後、図書館へ行くという長女に、
「何でもいいから、島尾伸三の本を借りてきて」
と、頼んだ。最新作は望めなくても、以前の著作が読めたらいいなあと、思ったのだ。

そして。
帰宅した長女が差し出したのが、この本だ。
「????????????」
頭の中が?マークだらけになったよ?
「だって、検索したら、これしかなかったんだもん。他の本は、全部借りられちゃってたんだもん」

それにしても…・
中を開くと、確かに、島尾伸三のエッセイが4ページあった。それは、義理のお母さんが靖国神社の近くの女学校に通っていたというエピソードが半分と、遊就館に関しての軽い感想文で、確かに島尾伸三らしい文章ではあったのだけれど、何故にこの人がこの本に寄稿するのか、さっぱりその理由がわからなかった。

しかしながら。
この本の内容はと言えば、そりゃあもう、思想的に偏りがあるのはもちろんなのだが、(だって、サブタイトルが、「首相の公式参拝を批判する入門書」だもんね)、姜尚中と高橋哲哉の対談があるかと思えば、1939年「主婦の友」6月号掲載の「母一人子一人の愛児を御国に捧げた 誉れの母の感涙座談会」なんてものがあったりして、興味深くない、ことはない。
ので、ついつい熟読しちゃったりして、ああ、あたし、ダイジョブかしら?

ちなみにこれ、2006年発行だけど、長女が最初の借り出し者だと思う。だって、まっさらの新品状態だもん。良かったね、借りてもらえて。

最近、ワタシの上には、妙な読書の神様が降臨しているよーだ。



と思いつつ。
読んでいくうちに思い出したよ。
母が丹波で疎開していた頃の友人が去年、初めて、東京へ来たときのこと。
「どこへ行きたい?」と聞いたら、
「靖国神社!!」というので、連れて行ったんだって。
友人は、一日中、隅から隅まで靖国を堪能して、
「生きているうちに来ることが出来てよかった」って、涙を流したんだって。


もしかしたらワタシ、入門よりもっと深いところに足を突っ込んじゃうかもしれません…





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