一生、入門・初伝

2008年10月26日 日常
一生、入門・初伝
 娘二人を連れて母の家へ行った(夫は風邪を引いてグロッキー状態)。父も来ていた。手作りの美味しいものをたくさん食べて、私は煎茶道のお稽古へ。

先生は、秋の木々の葉を感じさせる、渋味の中に明るさの混じった黄色いお着物を着て、藍染の帯を締めていらした。本日の生徒は、私ひとり。私だけのためにこのお着物を着てくださったのだなあと思うと、心から嬉しくなる。

私が煎茶道を始めたのは、20年も前。
近所にお茶の先生がいると知った母が、お行儀の悪すぎる私を通わせることにしたのだ。
初めは、「ええええええ?お茶の稽古????」と、思ったが、行き始めてすぐに先生を好きになった。
彼女の本業は、デパートやショップのディスプレイデザイナー。その分野の草分け的存在で、今は美大で教鞭も執っている。専門は和物なので、茶道を極めることは、仕事を極めることに繋がるという、理想的な職業人生。
そして、自由な発想の持ち主で、生徒に師範制度を押し付けたりない。お稽古は月に1回。
入門以来、地球の上をふらふら彷徨っていた私には、
「あなたは、一生、入門・初伝でいいわ。来られるときに、お稽古に来てね」
と、言ってくださった。

ので。
お言葉に甘えて、行けるときだけお稽古してきた。たぶん、20年のうちの10年はお休みしたことになると思う。

今は、「お茶のお稽古に行くこと=子供たちを連れて母の家に行くこと」という図式が出来上がっているので、精進と親孝行のために、割合まじめに通っている。

ただ。
残念なことに、私の「お行儀」は、良くなっていない…

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