イヴ叔父さんは、夫の母(4人兄弟の末っ子)の、上から2番目のお兄さん。
ただいま75歳。陽気で、健啖家で、お茶目で、心が温かい。
彼の家の庭は、文字通り“楽園”。
いくつもの庭園と庭園が連なるように配置され、素晴らしく充実した花々が、あちらこちらから溢れている。噴水が三つあり、休憩するためのベンチがところどころに置かれている。
灌木の茂みが点在しているので、隠れん坊をするにも恰好だ。鬼になると、泣きたくなる広さだけど(2ヘクタール程)。
(もしもこれが日本で、一般に公開したなら、入場料千円は取れる?などと、隠れながら、なかなか見つけてもらえないときの私は、考えてしまう…)
敷地の隅には、イヴ叔父さんが1年を通して毎日泳ぐ室内プールがあり、私たちはいつも水着を持参する。
離れにある大きなアトリエで、彼はいつも何かに熱中している。
たとえば養蜂。ミツバチが庭の花々の蜜を集めてきてくれるので、特製の蜂蜜が出来る。来客は必ず幾ビンかもらえる。それがスゴク美味しくて健康に良いと評判で、夫の家族は、風邪をひくと、合言葉が、「まず、イヴ叔父さんの蜂蜜を!」
また、蜜蝋でいろんなものを作る。バラの形の蝋燭や、ハート型のオブジェや、クリスマスに使うカトリック教のの登場人物…
以前はヤギを飼い、乳を搾り、チーズを作っていたそうだ。
私はお年を召してからの、そんな趣味人の彼しか知らないのだが。
驚くべきことに!
「彼は、若いときから、ずーっとこういう風に生きてきたのよ。一度も働いたことないもの」と、義母。
「!!!!!」←呆然とした私。
彼と奥さん(モニーク叔母さん②)の間には子供がいない。だから、親から受け継いだ遺産は全部自分たちで使い切ってしまおうという人生設計らしい(義母たちの出自は、貴族の血の混じった資産家なので)。
日本なら、どんなに実家が金持ちでも、働かない男なんてありえないという感じで、軽蔑されるだろう。
でも、フランスでは、少なくとも夫の家族周辺には、彼が選んだそういう生き方を非難する人は、誰もいない。
知的好奇心が旺盛で、博学で、美しいもの、美味しいものをこよなく愛し、周囲の人々に細やかな気遣いをする彼を、みんなはとても慕っている。
もちろん、わたしも彼が大好きだよ。
ただいま75歳。陽気で、健啖家で、お茶目で、心が温かい。
彼の家の庭は、文字通り“楽園”。
いくつもの庭園と庭園が連なるように配置され、素晴らしく充実した花々が、あちらこちらから溢れている。噴水が三つあり、休憩するためのベンチがところどころに置かれている。
灌木の茂みが点在しているので、隠れん坊をするにも恰好だ。鬼になると、泣きたくなる広さだけど(2ヘクタール程)。
(もしもこれが日本で、一般に公開したなら、入場料千円は取れる?などと、隠れながら、なかなか見つけてもらえないときの私は、考えてしまう…)
敷地の隅には、イヴ叔父さんが1年を通して毎日泳ぐ室内プールがあり、私たちはいつも水着を持参する。
離れにある大きなアトリエで、彼はいつも何かに熱中している。
たとえば養蜂。ミツバチが庭の花々の蜜を集めてきてくれるので、特製の蜂蜜が出来る。来客は必ず幾ビンかもらえる。それがスゴク美味しくて健康に良いと評判で、夫の家族は、風邪をひくと、合言葉が、「まず、イヴ叔父さんの蜂蜜を!」
また、蜜蝋でいろんなものを作る。バラの形の蝋燭や、ハート型のオブジェや、クリスマスに使うカトリック教のの登場人物…
以前はヤギを飼い、乳を搾り、チーズを作っていたそうだ。
私はお年を召してからの、そんな趣味人の彼しか知らないのだが。
驚くべきことに!
「彼は、若いときから、ずーっとこういう風に生きてきたのよ。一度も働いたことないもの」と、義母。
「!!!!!」←呆然とした私。
彼と奥さん(モニーク叔母さん②)の間には子供がいない。だから、親から受け継いだ遺産は全部自分たちで使い切ってしまおうという人生設計らしい(義母たちの出自は、貴族の血の混じった資産家なので)。
日本なら、どんなに実家が金持ちでも、働かない男なんてありえないという感じで、軽蔑されるだろう。
でも、フランスでは、少なくとも夫の家族周辺には、彼が選んだそういう生き方を非難する人は、誰もいない。
知的好奇心が旺盛で、博学で、美しいもの、美味しいものをこよなく愛し、周囲の人々に細やかな気遣いをする彼を、みんなはとても慕っている。
もちろん、わたしも彼が大好きだよ。
コメント
「人生には楽園が必要」と
常日頃・・思っている私。
うっとりと この日記を拝読致しました(笑)
ふふっ 素敵な叔父さまですね^^
「人生には楽園が必要」、確かにそうですよね。
意識の中だけでも、自由に行き来できる「自分の楽園」を作れたら、と思います。