「手作りのチョコレート菓子を作ってお友達に配る」ために、長女と次女が台所で、大張り切りだったのである。
無印良品で、手作りキットを何種類も買ってきて、混ぜたりこねたり焼いたり切ったり塗ったりラッピングしたりと。

甘い匂いが家中にぷんぷん漂って、女の子のかしましさがそれに輪をかけて、わたしの頭はクラクラした。

姉妹喧嘩のすったもんだのあげく、
(「どうしてお姉さんは、わたしに、あれ捨ててとか、これ捨ててとか、捨てる系のお手伝いばかりさせるの?」
「だって、失敗したくないもん」
「わたしが混ぜたり塗ったりすると、失敗するの? ひどい!」
「わかったわよ、じゃ、これ、混ぜて。ちょっとだけね」
「たくさん混ぜたいもん!」などなど)
ハート型のチョコレートケーキと、一口サイズのおしゃれチョコレートと、マシュマロをラッピングしたのが16個できあがった。

「こんなにたくさん、どーするの? そんなにたくさん、配る人いるの?」
「いるわよ、わたしが6個配って、次女ちゃんが4個配って、おばあちゃんとお母さんのもあるよ。あとは、予備」
「予備?」
「そう、あげなかったけどもらっちゃった人にあげるの」
年賀状みたい!(しかも、パパ、カウントされていないし!)

ふたりとも友チョコばっかで、本命はいない。
長女にしつこく、「ホントは誰か好きな人がいたりして!?」と詰め寄ったら、
「いないわよ。でも、本当に好きな人がいたら、こんな、美味しくない手作りなんかあげないわ。有名なショコラティエで、ステキなの買うもん」だって! 
「好きな人には手作りのもの」ってゆうのが、乙女心じゃあないんすか!?
平成生まれの女の子との、ジェネレーション・ギャップを感じた瞬間だった。

それにしても。
その後、チョコレートむんむんの台所で、ぶりの照り焼きを焼くのは、辛うございました。

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