フランス人母さんたちと話していて、
「えー!? ありえない! 日本みたいなハイテクな国が、何でそんな野蛮な!!!!」
と、驚かれることがある。

それは、日本のお母さんは、痛みに耐えて赤ちゃんを産んでいること。

フランスでは経腟分娩の90%が硬膜外無痛分娩なのである。

「なんでー????」

理由その1 精神論
「お産の痛みに耐えてこそ母親になれる」という、痛みを美徳とする日本的な考え方。
「痛みを我慢して出産しなければ子供への愛情は育たない」という、偏った妊産婦教育。

理由その2 医療制度の崩壊
麻酔科医が居ない。他の手術のための麻酔科医ですら足りないのだから、お産のための麻酔科医など確保できるわけがない。
そして何より、産科医不足で、生むところの確保ですら難しいのだから、生ませてもらえるだけでありがたいと思わなくっちゃいけない。とても無痛分娩なんて言い出せませんわよ、奥様。


ちなみに、次女のかかっている某医療センターでは、年間300例以上の硬膜外無痛分娩を行っているそうだが、ハイリスク妊婦さんが優先なので、ローリスク妊婦さんの受け入れ枠が非常に狭く、初診の予約をゲットするのは、大物アーチストのチケットをゲットするより難しいらしい。
なんだかとっても、妙な話ね? 
(でも、私、今ならハイリスク妊婦になれるかも? 高齢出産とゆうことで?)

いずれにしても。
先進国といいながら、テクノロジーを売り物にしていながら、この国のお産事情は全くお粗末ですなあ。


コメント

karia
2009年3月14日14:45

少子化の進む中、フランスは出生率をあげているそうですね。
なんでも2人産むより3人産む方が経済的に有利なのだとか?
大家族カードの発行とか厚い家族手当とか
日本もフランスを見習うべきですね。

分娩に関してもそうかもしれませんね。
お産で辛い思いをしたら「もう産まないでおこう」
という思考につながる可能性も大ですし。

無痛分娩にも短所はありますが
もっと産婦さん自身の選択権が増えて
自らのバースプランをしっかり描けるようになればいいなと思います。

メロンパンナ
2009年3月14日22:34

夏里愛さま

専門家のご意見、ありがとうございます。

現代のフランスの妊婦さんたちは、外科手術で麻酔をするのと同様にお産でも麻酔をするものだと思っているので、麻酔をしないお産と聞くと、非文明的な印象を受けるようです。

そこまで徹底する必要もないと思いますが、日本でも選択肢の一つとして無痛分娩があるといいですよね。

あとフランスでは、出産後に、体調&体型管理のために、理学療法を10回、保険で受けられます。
これもうらやましいなあと思うのですが、医療費削減政策に忙しい日本では、とても実現しそうもないですね。

ひぃ
2009年3月14日23:00

こんばんは、ひぃと申します。
初めて拝見させていただきました。

そうですね、日本では無痛分娩で出産できる産婦人科は少ないですね。
特に私の住む県では無痛分娩の可能な産婦人科は2件のみです。
私はそのうちの1件で出産しました。
医師はやはり腕も良く、ハイリスク患者も多く担当し早くから無痛分娩を推奨しておられます。
その産婦人科には県内各地から無痛分娩をする方が集まってました。
そしてほとんどの方が無痛分娩で出産されてました。
だけど私は無痛にしませんでした。
なぜなら費用が高いから。
その産婦人科は予約しても6万円、予約せず無痛に変更したら7万円です。
もっと安ければ無痛にしたかったです^^;
日本の美意識って変なこだわりがありますよね…。
痛くても痛くなくても我が子には変わりがないのに…と思います。
もっと出産・育児がしやすい国になればいいのにと、切に思います。

初めてなのに長々と失礼しましたA^^;

メロンパンナ
2009年3月15日0:58

ひぃさま、

コメントありがとうございます。

ひぃさんがお産をされた病院は素敵ですね。
無痛にするかどうか、選ばせてくれるのですね。
私は弱虫なので、選ばせてくれるなら、きっと無痛を選んでいたと思います
2度のお産とも痛くて孤独で非常に辛かったので…
やっと生まれたときの感想は、
「あー、もうこれで痛くない!嬉しい!」
でした…。赤ちゃんのことは二の次です…。

少子化対策とか言いながら、日本の政治家のやっていることは逆方向へ向かっていますよね。よくなる兆しがないのが、日本人として不安になります。

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