今朝の朝日新聞から。
『 若田さんが長期滞在する高度約400キロは、人が暮らすには過酷な環境だ。
無重量の影響で、滞在中は1日2時間の運動を続けても、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)患者の約10倍の速さで骨密度が減少する。6カ月滞在すると、大腿(だいたい)骨が元の状態に戻るのに3~4年もかかるといわれる。
宇宙空間を飛び交う放射線は地上より格段に多い。ISSに滞在する飛行士の場合、防護服を着ていても1日に浴びる放射線量は地上にいるときの半年分を上回る。
そこで若田さんは、地上の骨粗鬆症薬を服用し、無重量空間で避けられない骨の劣化を防げるか確かめる。小型の心電図と高精細なカメラを使って、宇宙と地上の遠隔治療の可能性を検証したり、放射線の線量計を常に身につけて被曝(ひばく)線量を計測したりする。 』
これって、人柱? なんかすごく、非人道的なミッションじゃない?
『 宇宙まで人が往復する手段は今も米国とロシアに頼っている。「我々として有人技術を自立的に持ちたい。(政府には)前向きに決めてもらいたい」と宇宙機構の立川敬二理事長は意欲を示す。
とはいえ、日本のISS関連費用は毎年約400億円。今後の維持管理もあわせると87年度からの累計で1兆円近く。独自に有人の宇宙船やロケットを開発するには、さらに10年前後の時間と1兆円規模の費用がかかるとみられる。04年9月に政府の総合科学技術会議がまとめた宇宙開発の基本戦略では「当面独自計画は持たないが、将来は視野に入れる」とあいまいだった。
ただ、08年に宇宙基本法が成立、政府は5月に初の「宇宙基本計画」を策定する予定だ。専門調査会では、有人宇宙の将来ビジョンを議論すべきだとの意見が相次ぎ、25~30年に有人月探査をめざす事務局案が示されている。
委員の毛利衛さんは「まず日本が得意な二足歩行ロボットを他国の飛行士より先に月に送り込み、帰還させることを国家目標に」との私案を示した。「有人宇宙飛行は命がけの巨大プロジェクト。今の日本でいきなり独自でやるのは不可能だと思う」と指摘する。
宇宙政策に詳しい鈴木一人・北海道大准教授は「有人を宇宙開発の究極目標と考えるのは幻想。重要なのは世界にどんなメッセージを発するかだ」と話す。』
私たちが払う税金を、見栄と幻想のために使わないでおくれよ?
『 若田さんが長期滞在する高度約400キロは、人が暮らすには過酷な環境だ。
無重量の影響で、滞在中は1日2時間の運動を続けても、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)患者の約10倍の速さで骨密度が減少する。6カ月滞在すると、大腿(だいたい)骨が元の状態に戻るのに3~4年もかかるといわれる。
宇宙空間を飛び交う放射線は地上より格段に多い。ISSに滞在する飛行士の場合、防護服を着ていても1日に浴びる放射線量は地上にいるときの半年分を上回る。
そこで若田さんは、地上の骨粗鬆症薬を服用し、無重量空間で避けられない骨の劣化を防げるか確かめる。小型の心電図と高精細なカメラを使って、宇宙と地上の遠隔治療の可能性を検証したり、放射線の線量計を常に身につけて被曝(ひばく)線量を計測したりする。 』
これって、人柱? なんかすごく、非人道的なミッションじゃない?
『 宇宙まで人が往復する手段は今も米国とロシアに頼っている。「我々として有人技術を自立的に持ちたい。(政府には)前向きに決めてもらいたい」と宇宙機構の立川敬二理事長は意欲を示す。
とはいえ、日本のISS関連費用は毎年約400億円。今後の維持管理もあわせると87年度からの累計で1兆円近く。独自に有人の宇宙船やロケットを開発するには、さらに10年前後の時間と1兆円規模の費用がかかるとみられる。04年9月に政府の総合科学技術会議がまとめた宇宙開発の基本戦略では「当面独自計画は持たないが、将来は視野に入れる」とあいまいだった。
ただ、08年に宇宙基本法が成立、政府は5月に初の「宇宙基本計画」を策定する予定だ。専門調査会では、有人宇宙の将来ビジョンを議論すべきだとの意見が相次ぎ、25~30年に有人月探査をめざす事務局案が示されている。
委員の毛利衛さんは「まず日本が得意な二足歩行ロボットを他国の飛行士より先に月に送り込み、帰還させることを国家目標に」との私案を示した。「有人宇宙飛行は命がけの巨大プロジェクト。今の日本でいきなり独自でやるのは不可能だと思う」と指摘する。
宇宙政策に詳しい鈴木一人・北海道大准教授は「有人を宇宙開発の究極目標と考えるのは幻想。重要なのは世界にどんなメッセージを発するかだ」と話す。』
私たちが払う税金を、見栄と幻想のために使わないでおくれよ?
コメント
きっと航空宇宙産業で2匹目のドジョウを狙いたいのでしょう.
日本の政治家に、賢くて聡明で知的な人道主義者は、いませんものね。