Fからの電話
日曜日にFから電話がかかってきた。

お母さんが亡くなった、その前と後の様子を詳しく話してくれた。

比較的容態が落ち着いていたときだったので、それは突然の出来事だったとのこと。


私たちは思い出話をたくさんした。

私は、Fの実家に滞在中、いろんなところへ連れて行ってもらった。
お父さんが車を運転して、おふたりが出会った場所や、若いときに暮らした場所を訪ねた。
スペインとの国境の山の頂上にのぼった。
子供たちが小さかったときにお手伝いさんとして来てもらっていたという、今は奥地に住む女性に会いに行ったこともある。

「あなたと、こうして両親の思い出が共有できて嬉しいわ。あなたが私の実家で休暇を過ごして、父や母と仲良くしてくれたおかげね。そして、あなたがフランス語をしゃべれたからよ。私もあなたのお母さんとは何度も会って、親しい気持ちはあるけれど、日本語ができないせいで、深く分かり合えることがないのが残念よ」

私のフランス語は、アカデミックというよりは、たたき上げのフランス語だ。しかも、そのたたき上げに、大いに貢献してくれたのは、F、その人なのだ。


そして、私の母の今の状況を知ったFは、深く心を痛めてくれた。


Fは、自分が疲れきっていると言った。
毎週、金曜日の夜の寝台車でお母さんの住む街へ行き、日曜の夜の寝台車でパリに戻る生活を何年も送ってきたF。緊張の糸が切れた今、疲れがどっと押し寄せているのだろう。
「ゆっくり、休んでね」
「うん、今は、1年間くらい、ぶっ続けで眠りたい気分よ」

国際電話だということも忘れて、1時間以上しゃべってしまった。
ああ!ごめんね!F!
今度はわたしからかけるからね!

コメント

la vie en rose
la vie en rose
2009年4月1日17:02

t.p.さん^^

この度はありがとうございました。
みなさんに感謝の気持ちを伝えたいのに
上手く出来ません。

これからもよろしくお願いします。

メロンパンナ
2009年4月1日22:35

la vie en roseさま

どうぞ、ご自分のお心とお身体を大切にされてくださいね。

私は、la vie en roseさんに憧れて、昨日、パールのイヤリングを買いました。

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