獅子文六

2009年6月16日 読書
子供の頃、家にあった昭和文学全集の中の獅子文六集を、夢中になって読んだ。

旧仮名遣いで細かい文字の2段にもかかわらず、あまりの面白さにのめり込んだ。

そこに載っていない作品は、古本屋で二束三文で売られていたので、お小遣いで買って読みまくった。

獅子文六が書くものは、どうにもこうにも、「昭和」である。暮らしの手帖の第1世紀の「昭和」である。
私は「昭和」生まれの「昭和」育ち。
「平成」に変わったときはパリで暮らしていたので、その変化が身に沁みていなくて、いつまでたっても「昭和」気分だ。

数年前、友人Nに、獅子文六の本を勧めた。彼女は私より若いけれど「昭和」好きなので、気に入るんじゃないかと思ったら、ちょーハマッタ。ついでに古本の世界にも足を踏み入れた。鼻息荒くして!

やがて、昭和の文学も古典の一部になるだろう(もーなってるか?)。でも、獅子文六の作品はいわゆる文学的な評価の高いものではないから、古典として残ることはないだろう。
それでも、一部のマニアに、細々と読み継がれていったらいいなぁと思う。


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