母の入院、そして退院
2010年2月1日 母 コメント (6)年始の挨拶に行った娘たちから、私が忙しくしていることを聞いた母は、お惣菜を作って、毎日のように送ってくれていた。おでんや、牡蠣フライや、とんかつや、小豆や黒豆を煮たものなど…。
リウマチで手が不自由な上に、片目を失っている母にこんなことしてもらって悪いなぁと思いつつ、ありがたく頂いていた。
娘たちの、「おばあちゃん、美味しかったよ!」
という電話を喜んでいたようだったし。
しかし、あるときから、母の宅急便は届かなくなった。
が、私は自分のことにかまけて、母の様子をたずねる電話をしなかった。
そして。
1月21日の午前に、母の従姉妹から電話があった。
「お母さんのところに電話をかけたら、弟君に入院しているって言われたけど、
どこが悪いの?」
え…? 母が入院してる?
あわてて、弟に電話した。
「お母さん、入院してるの?」
「うん…。でも、姉貴には知らせるなって、お母さんが言うから、言うつもりなかった。姉貴の仕事の邪魔をしたくないからって」
目の前が暗くなった。去年と同じパターンだ。
「お袋は、大丈夫だよ。肺炎みたいなもので、良くなってきてるし、来週には退院できるよ。だから、病院、行くなよ」
行くなよって言われたって…。
行かないわけないじゃん!
母が今回救急車で運ばれた病院は、ウチからは遠く、交通の便が悪いが、そんなこと言ってられない。慌てて駆けつけた私を見て母の方がびっくりしていた。
「どうして知ってるの?言わないでって言ったはずなんだけど?」
12日の夜に発熱し、13日の朝には体に全く力が入らず、起き上がることもできず、救急車を呼んだと言う。検査の結果、血液中に細菌があった。母は、リウマチのために免疫抑制剤を飲んでいるので、罹りやすいのだ。21日まで抗生剤の点滴をして、血液はきれいになったので、その後数日して再発しなければ退院できるとのこと。
私が会った時点ではもう熱も下がり、元気な様子を見せていた。その姿を見て安心したけれど、無性に泣けてきた。母が入院しても知らせないほど気を使う私の仕事って何なんだろう? 私の心、折れそう。
「もう、仕事、やめる。今引き受けている仕事が終わったら、もう、やめる」
泣きながらそう言ったら、怒られた。
「やめちゃだめ!お母さんは、○○ちゃんに仕事をして欲しいの。だから、今回だって知らせたくなかったの。お母さんのせいで○○ちゃんが仕事をやめたら、お母さん、逆に不幸だわ。もっと、心を強くしなさい。もう、お母さんは大丈夫だから、病院へは来ないでね。」
ウチへ帰ってその話を娘たちにしたら、彼女たちも涙を流した。そして、
「おばあちゃんって、素晴らしい人だね。そして、本当に、おばあちゃんの言うとおりだと思う。お母さん、仕事やめちゃダメだよ。」
と、言った。
確かに、この先私が老いたり、病んだりしたとき、そのために娘たちが仕事をやめなければならない状況だけは、避けたいと、私自身思うものね…。
そして、25日の血液検査で再発が見られなかったので、母は退院した。
リウマチで手が不自由な上に、片目を失っている母にこんなことしてもらって悪いなぁと思いつつ、ありがたく頂いていた。
娘たちの、「おばあちゃん、美味しかったよ!」
という電話を喜んでいたようだったし。
しかし、あるときから、母の宅急便は届かなくなった。
が、私は自分のことにかまけて、母の様子をたずねる電話をしなかった。
そして。
1月21日の午前に、母の従姉妹から電話があった。
「お母さんのところに電話をかけたら、弟君に入院しているって言われたけど、
どこが悪いの?」
え…? 母が入院してる?
あわてて、弟に電話した。
「お母さん、入院してるの?」
「うん…。でも、姉貴には知らせるなって、お母さんが言うから、言うつもりなかった。姉貴の仕事の邪魔をしたくないからって」
目の前が暗くなった。去年と同じパターンだ。
「お袋は、大丈夫だよ。肺炎みたいなもので、良くなってきてるし、来週には退院できるよ。だから、病院、行くなよ」
行くなよって言われたって…。
行かないわけないじゃん!
母が今回救急車で運ばれた病院は、ウチからは遠く、交通の便が悪いが、そんなこと言ってられない。慌てて駆けつけた私を見て母の方がびっくりしていた。
「どうして知ってるの?言わないでって言ったはずなんだけど?」
12日の夜に発熱し、13日の朝には体に全く力が入らず、起き上がることもできず、救急車を呼んだと言う。検査の結果、血液中に細菌があった。母は、リウマチのために免疫抑制剤を飲んでいるので、罹りやすいのだ。21日まで抗生剤の点滴をして、血液はきれいになったので、その後数日して再発しなければ退院できるとのこと。
私が会った時点ではもう熱も下がり、元気な様子を見せていた。その姿を見て安心したけれど、無性に泣けてきた。母が入院しても知らせないほど気を使う私の仕事って何なんだろう? 私の心、折れそう。
「もう、仕事、やめる。今引き受けている仕事が終わったら、もう、やめる」
泣きながらそう言ったら、怒られた。
「やめちゃだめ!お母さんは、○○ちゃんに仕事をして欲しいの。だから、今回だって知らせたくなかったの。お母さんのせいで○○ちゃんが仕事をやめたら、お母さん、逆に不幸だわ。もっと、心を強くしなさい。もう、お母さんは大丈夫だから、病院へは来ないでね。」
ウチへ帰ってその話を娘たちにしたら、彼女たちも涙を流した。そして、
「おばあちゃんって、素晴らしい人だね。そして、本当に、おばあちゃんの言うとおりだと思う。お母さん、仕事やめちゃダメだよ。」
と、言った。
確かに、この先私が老いたり、病んだりしたとき、そのために娘たちが仕事をやめなければならない状況だけは、避けたいと、私自身思うものね…。
そして、25日の血液検査で再発が見られなかったので、母は退院した。
コメント
素晴らしいお母様ですね。
仕事の厳しさも喜びも分かってられるお母様だからこそ、だと思いました。
寒さが戻ってきたようです、お大事になさって下さい。
入院しましたが、その時の治療のかいもあって順調よく回復し、退院できたこと 良かったですね。
今冬 暖かくなったり寒くなったりとの寒暖の差が急激なので これからも気をつけて過ごされます様に。
何よりです。
しかし、まだ寒い日が続きそうですので、
くれぐれもお大事になさって下さい。
ありがとうございます。
母は、あらゆる意味で、私の人生の先輩です。
☆アンポタンさま
ありがとうございます。
こちらでは昨晩、雪が降りました。
アンポタンさんも、ご自愛くださいね。
☆loving-c.さま
ありがとうございます。
母の体調に、もっと気遣わなければと思った次第です。
関東地方は、ぐっと寒くなりましたね。
loving-c.さんとご家族も、お元気に過ごされますように。
お仕事、辞めたら、怒られちゃいますよ。
でもなんとか頑張って、もうすこし、
時間と心の余裕が作れると良いですね……☆
ありがとうございます。
私の仕事は波があり、大波が来るとタイヘンな状況に陥るのですが、
折り合いをつけつつ、続けていこうと思います。