3月の終わりごろ、ダンスのワークショップで、突然開けられた更衣室のドアに足がはさまり、右足の親指の爪の付け根の皮膚がはがれ、出血した。手当てをしてもらい、夫に抱えられてタクシーで帰ってきた。
医者に見せるべきかどうか迷ったが、出血が止まり、傷もふさがろうとしていたので、そのままにしていた。
ところが。
先週の水曜になって、爪が痛いという。
よく見ると、伸びてくる爪の様子がおかしい。白くて、薄くて、亀裂が入っている。
で、今日、近所の皮膚科に連れて行ったら。
「伸びてきた爪のところを押すと痛いと言うでしょう? 爪を作る組織がちゃんと再生していれば、そんなことはないんです。外傷で、爪の下に良性の腫瘍ができたんだ思います。大きいところで、診てもらって下さい」
ががーん。
で、いつもの某医療センターの皮膚科の医長の予約を試みてくれるのだが、25日になると言う。それじゃ遅すぎるってんで、先生ご出身の某大学病院で、教授の診察日の来週の火曜を押さえてくれた。
医長とか、教授クラスの先生じゃないとダメなの?
紹介状をもらってお礼を言って、クリニックを出たら、猛烈に、気持ちがダウンした。
今後の展開が不安で、いろんなことが頭の中を渦巻いた
きっと、爪を全部はがすことになるんだろうなあ…。
思い切り痛そうだ…。
そしたら、今年の夏は、プールも、海も、ダメじゃん?
大学病院に通院するとしたら、しょっちゅう学校を休まなきゃならない…
怪我をしたとき、すぐに病院に連れて行けばよかったと、自分を責める…。
頭がくらくらして、泣きたい気分になった。
でも、カデットが、
「お母さん、そんなに心配しないで!きっと大丈夫だよ!」
と、励ます。
(逆じゃん?)
「ごめんね…」
「あやまらないで! わたし、お母さんに謝られるの、大嫌い!」
おまけに、今日の診察でわかったことだが、足の爪は、外傷以来、ずっと痛かったそうなのである。
でも、言うと私が心配するし、すぐ治るだろうと思って、黙っていたそうなのである。
確かに私は心配性だけれども、子供に我慢させるほど、取り乱しているのだろうか?
今後は気をつけよう…。
気分を変えて、別の話題。
今日から授業公開習慣なので、学校帰りにクリニックへ連れて行くついでに、6時間目の音楽を参観した。
リコーダーで、難しいフレーズがあって、
「これ、吹ける人!」
と、先生が投げかけたら、カデットを含めた何人かが、手を挙げ、順番に吹いた。
カデットは、とても美しい音色で、丁寧に、完璧に吹いた。ダントツに上手かった。
先生も、完璧だと言ってくださった。
一緒に見ていたママも、「すっごい上手いね!」と感心していた。
彼女は、音楽の神様と仲良しなのだ。
そして彼女は、自分にとって良いことを知っている。
算数の習熟度別クラス、今回の単元で、彼女はいちばん進度の遅いクラスを選んだ。
算数のテスト、いつも100点なのに、どうして?と、聞くと、
「上のクラスは、みんな塾とかで先取りしてわかっているから、先生の話を聞かなくて、おしゃべりばかりしていてうるさいの。ゆっくりクラスは、みんなわからないから、必死で先生のお話を聞くから、静かでいい」
そうだね、君は、ほんとに賢いよ。
こんなにしょっちゅう故障するのは、君自身が、繊細な芸術品だからなのかもしれないねと、わたしは、思う。
医者に見せるべきかどうか迷ったが、出血が止まり、傷もふさがろうとしていたので、そのままにしていた。
ところが。
先週の水曜になって、爪が痛いという。
よく見ると、伸びてくる爪の様子がおかしい。白くて、薄くて、亀裂が入っている。
で、今日、近所の皮膚科に連れて行ったら。
「伸びてきた爪のところを押すと痛いと言うでしょう? 爪を作る組織がちゃんと再生していれば、そんなことはないんです。外傷で、爪の下に良性の腫瘍ができたんだ思います。大きいところで、診てもらって下さい」
ががーん。
で、いつもの某医療センターの皮膚科の医長の予約を試みてくれるのだが、25日になると言う。それじゃ遅すぎるってんで、先生ご出身の某大学病院で、教授の診察日の来週の火曜を押さえてくれた。
医長とか、教授クラスの先生じゃないとダメなの?
紹介状をもらってお礼を言って、クリニックを出たら、猛烈に、気持ちがダウンした。
今後の展開が不安で、いろんなことが頭の中を渦巻いた
きっと、爪を全部はがすことになるんだろうなあ…。
思い切り痛そうだ…。
そしたら、今年の夏は、プールも、海も、ダメじゃん?
大学病院に通院するとしたら、しょっちゅう学校を休まなきゃならない…
怪我をしたとき、すぐに病院に連れて行けばよかったと、自分を責める…。
頭がくらくらして、泣きたい気分になった。
でも、カデットが、
「お母さん、そんなに心配しないで!きっと大丈夫だよ!」
と、励ます。
(逆じゃん?)
「ごめんね…」
「あやまらないで! わたし、お母さんに謝られるの、大嫌い!」
おまけに、今日の診察でわかったことだが、足の爪は、外傷以来、ずっと痛かったそうなのである。
でも、言うと私が心配するし、すぐ治るだろうと思って、黙っていたそうなのである。
確かに私は心配性だけれども、子供に我慢させるほど、取り乱しているのだろうか?
今後は気をつけよう…。
気分を変えて、別の話題。
今日から授業公開習慣なので、学校帰りにクリニックへ連れて行くついでに、6時間目の音楽を参観した。
リコーダーで、難しいフレーズがあって、
「これ、吹ける人!」
と、先生が投げかけたら、カデットを含めた何人かが、手を挙げ、順番に吹いた。
カデットは、とても美しい音色で、丁寧に、完璧に吹いた。ダントツに上手かった。
先生も、完璧だと言ってくださった。
一緒に見ていたママも、「すっごい上手いね!」と感心していた。
彼女は、音楽の神様と仲良しなのだ。
そして彼女は、自分にとって良いことを知っている。
算数の習熟度別クラス、今回の単元で、彼女はいちばん進度の遅いクラスを選んだ。
算数のテスト、いつも100点なのに、どうして?と、聞くと、
「上のクラスは、みんな塾とかで先取りしてわかっているから、先生の話を聞かなくて、おしゃべりばかりしていてうるさいの。ゆっくりクラスは、みんなわからないから、必死で先生のお話を聞くから、静かでいい」
そうだね、君は、ほんとに賢いよ。
こんなにしょっちゅう故障するのは、君自身が、繊細な芸術品だからなのかもしれないねと、わたしは、思う。
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