カデット、朝一番で髪を切る。

母の家の最寄りの駅で12時に待ち合わせ。
母、父、弟、ウチからはエネ、カデット、夫、私。
すごーく久しぶりの全員集合。
新しくできたという手打ちうどんの店へ。
お座敷でくつろいで、あれこれ喋った。
父と弟に誕生日のプレゼントを渡す。
店を出た後、私以外のメンバーは母の家へ。

私は煎茶道の稽古へ。
先生の家は本来、母の家からすごく近いところにあるのだが、
建て替えのために仮住まいをしている。
各駅電車に乗って次の駅で降り、先生から聞いておいた道順のメモとググって印刷した地図を持って、20分ほど歩いて、ようやく着いた。と、思ったら、お留守の気配。
3時ごろ行くと言ったのに、2時に着いてしまったせいだ。
炎天下で途方に暮れたが、近くの酒屋さんで待たせてもらうことにした。
そこには美しい花の写真のポストカードがあり、その地域に住む写真家の作品とのこと。
幾枚か選んで、レジでお金を払っていたら、先生の旦那様が駆け込んできた。
「よかった!帰っちゃってたらどうしようかと思った!」
????
旦那さんは私のメモとグーグル地図を握りしめていた。それが玄関の前に落ちていたから、私が来たんだと思って、慌てて辺りを探してたんだって。
ああ、人騒がせな私。おまけに、大事なもの、落してくなんて。
スパイや探偵にはなれないわ!

猫4匹と認知症のお母様と暮らす先生ご夫婦は、借り暮らしの家を探すのに苦労され、やっと見つけたのが、廃屋同然の木造家屋だった。
その家が、先生たちが暮らすようになってから、生き生きと美しくなったようだ。
お香がたかれ、花が活けられ、きれいな布や自然の風合いの雑貨が、古い家を魅力的にした。
他の生徒さん達は「トトロの家」と呼んでるんだって。
素敵なお軸をかけた2階のお茶室は、3方向の窓があけ放たれ、素晴らしい空間だった。廊下に置かれた即席の水屋も、知恵と工夫が凝らされ、感動した。
「どんなところでもお茶室になる」
というのが先生の口癖だが、それを具現化してくださった。

お冷茶のお稽古を2回して、お暇しようというとき、近所の方が駅まで行くというので、先生が私を送るよう、頼んでくださった。近所の方は、私にたくさん野菜を持たせてくれた。

一人で各駅停車に乗って、父や母や弟のことを考えていたら、無性に悲しいような、切ないような気持ちになった。

私が帰宅してから少しして、残りの3人がガヤガヤと帰ってきた。
「おばあちゃんのうち、どうだった?」
「西瓜食べて、おしゃべりして、トランプして、お庭の野菜もいで、いっぱいお土産貰った!」
「お母さん来なくてよかったよー。だって、トランプ、ジャイアンツの模様のトランプだったもん(弟は巨人ファン、私は中日ファン)!」
だって。あらそう。

コメント

アミ
2010年7月26日6:11

おはようございます!

t.pさんのブログを拝見してると、

「あぁ~、最近、自分自身に栄養を与えて(補給)ないな・・・」

と、深く反省。
娘の頃は、母にどれだけ沢山のものを与えられていたのだろう・・・と、改めて
両親に感謝です。
今の私は、過去の栄光(?)の遺産で暮らしてるようなもの。
どんどん、時代から取り残されていく・・・。
寂しい限りです。

t.pさんは、いつも、心に素敵な栄養補給をなさっていて、素晴らしいです♪

メロンパンナ
2010年7月27日0:15

アミさま

煎茶道は、二十歳くらいの時に、母に勧められてお稽古するようになりました。
ブランクはありますが、長く続けているので、今では人生の一部です。
あのとき強く勧めてくれた母と、生意気な私を受け入れてくれた先生に感謝しています。

娘たちにも、心を豊かにする機会をたくさん与えたいのですが、
私自身がなんとも未熟なので、申し訳ないなあと思っています。

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