次女をフランス語教室に送り込んだ後、迎えまでの1時間を、渋谷か下北沢に出て過ごすようになった。
それがなかなか楽しい。
何が楽しいかと言うと、井の頭線に乗るのが楽しいの。
吉祥寺方向の車両に乗れば空いていて、必ず座れる
眺めが良くて、緑や空が気持ちよく窓の向こうに広がる。
あんまりにも居心地がいいから、ずっと乗っていたくなる。
今度、吉祥寺まで行って、折り返し帰ってくるという旅をしようかしら。
でも、私は鉄子じゃないからね、
やっぱりどこかで降りて、お買い物するという目的があるから、楽しいんだろうなぁ。
それがなかなか楽しい。
何が楽しいかと言うと、井の頭線に乗るのが楽しいの。
吉祥寺方向の車両に乗れば空いていて、必ず座れる
眺めが良くて、緑や空が気持ちよく窓の向こうに広がる。
あんまりにも居心地がいいから、ずっと乗っていたくなる。
今度、吉祥寺まで行って、折り返し帰ってくるという旅をしようかしら。
でも、私は鉄子じゃないからね、
やっぱりどこかで降りて、お買い物するという目的があるから、楽しいんだろうなぁ。
お雛様を仕舞う、そして衣替え
2009年4月13日 日常ようやく、お雛様を仕舞った。
3月1日に出したから、ひと月半弱、楽しんだことになる。
去年は5月6日の日記に仕舞ったと書いてあるので、ずいぶん進歩したもんだ。
娘たちよ、婚期が早まったかもよ?
私のお雛様はいわゆる団地雛。
和箪笥の上にこじんまりと並ぶ。
部屋の風景の一部としてすぐに溶け込むので、
違和感がなく、いつまでも一緒に過ごしたくなる。
けれども、意を決して片付けた。
箪笥の上が寂しくなった。なんだかすーすーするよ。
そして、次女と私の衣替え。
次女の春夏の服を調えた。
もう着ないであろう服を捨てて、
長女のお下がりストック&過去のセールで買っておいたストックの中から今年着られそうなものを出した。
130センチのズボンをあと何枚か買い足せばOKだわ。
私は秋冬のスカートとジャケットを仕舞い、春夏のスカートとワンピースを出した。
収納箱がウォーキングクローゼットの天井に近い棚に納まっているので、
夫が日本にいるうちに出し入れしなければならなかったのだ(私はチビなので出来ない)。
「日本にいるうちに、いっぱい役に立ってもらわなければ!」
と思っているウチの女の子たちに、夫は(いつも以上に)こき使われている。
昨日、今日と、次女の自転車を分解してさびを落とし、きれいにして、ペンキを塗り始めた夫が、
「出発の日までに、組み立てられるかなぁ」
などと、不穏なことを言い出したときは、3人がいっぺんにヒステリーを起こしそうになったよ?
しかし、しまいには、図に乗った長女が、
「パパー、駅行って、あたしの定期買ってきてぇ」
などと言い出したので、私がぎちっと締めといた。
「ちょっとぉ、パパを思う存分こき使っていいのは、お母さんだけだからね!!」
3月1日に出したから、ひと月半弱、楽しんだことになる。
去年は5月6日の日記に仕舞ったと書いてあるので、ずいぶん進歩したもんだ。
娘たちよ、婚期が早まったかもよ?
私のお雛様はいわゆる団地雛。
和箪笥の上にこじんまりと並ぶ。
部屋の風景の一部としてすぐに溶け込むので、
違和感がなく、いつまでも一緒に過ごしたくなる。
けれども、意を決して片付けた。
箪笥の上が寂しくなった。なんだかすーすーするよ。
そして、次女と私の衣替え。
次女の春夏の服を調えた。
もう着ないであろう服を捨てて、
長女のお下がりストック&過去のセールで買っておいたストックの中から今年着られそうなものを出した。
130センチのズボンをあと何枚か買い足せばOKだわ。
私は秋冬のスカートとジャケットを仕舞い、春夏のスカートとワンピースを出した。
収納箱がウォーキングクローゼットの天井に近い棚に納まっているので、
夫が日本にいるうちに出し入れしなければならなかったのだ(私はチビなので出来ない)。
「日本にいるうちに、いっぱい役に立ってもらわなければ!」
と思っているウチの女の子たちに、夫は(いつも以上に)こき使われている。
昨日、今日と、次女の自転車を分解してさびを落とし、きれいにして、ペンキを塗り始めた夫が、
「出発の日までに、組み立てられるかなぁ」
などと、不穏なことを言い出したときは、3人がいっぺんにヒステリーを起こしそうになったよ?
しかし、しまいには、図に乗った長女が、
「パパー、駅行って、あたしの定期買ってきてぇ」
などと言い出したので、私がぎちっと締めといた。
「ちょっとぉ、パパを思う存分こき使っていいのは、お母さんだけだからね!!」
春休み最後の平日。
午後、近くの美容院で次女は髪を切った。
そこは、男性(次女によればイケメン、私に言わせると若作りのオヤジ)が一人でやっている小さな美容院。彼のところに赤ちゃんが生まれてから、子供の髪も切りたいと思うようになったそうで、小学生は1750円で切ってもらえる。もちろん、相手が子供でも、カットをする目つきは、怖いくらい真剣そのもの。小さなお客さんが、いかに可愛くなるかに、心を尽くす。プロフェッショナル!
髪のすっきりした次女とスーパーで買い物をして、その足でお花見をした。
緑道沿いの桜は満開で、長く伸びた枝にふさふさと、もりもりと、これでもか、これでもかと花を咲かせ、じーっと見ていると、頭がくらくらする。
ベンチに座って、おやつを食べていたら、以前、小学校の委員会で一緒になったことのある、顔見知りのお母さんが、お嬢さんと犬を連れて歩いてきた。
「こんにちは!花がきれいですね!」
お互いにあいさつすると、そこの犬が、アンパンを食べている次女が気になるようで、飛び付こうとした。
「だめよ~」
と、お嬢さんが止めた。
そのとき私が始めてお会いしたそのお嬢さんには、話し方に特徴があった。
PTAの活動では、お母さん同士が知り合いになることはあっても、それぞれのお子さんに会うことはない。
だから、私は彼女のお子さんに障害があることは知らなかった。
お二人が犬を交えてお互いを写真に取りっこしていたので、
「3人(ホントはふたりと一匹なんだけど)、一緒のところを撮りましょうか?」
と、提案したら、ぜひ!と、おっしゃられたので、気合を入れて、3人と桜を撮った。すると、
「すごくうまく撮れてるわ!嬉しい!ありがとうございます!」
こっちが恐縮するくらい感謝してくださった。そして、
「新学期から一年、また、よろしくお願いします」
と、とろけるようにチャーミングな笑顔でおっしゃった。
彼女たちが去る後姿を見て、次女が、アンパンを頬張りながら、
「あの子は、今度、6年生」
と言った。
そして、「桜の花がすごくよく見える場所を探しに行く」とスキップして、
「こっちこっち」
と呼ぶので、そこへ行って並んで見上げると、間近に大きな花びらがあり、そして次の枝から次の枝へと重なり合うようにあり花びらがあり、視界が桜で埋め尽くされた。右を見ても左を見ても、桜。まるで、桜が覆いかぶさってくるようだった。
午後、近くの美容院で次女は髪を切った。
そこは、男性(次女によればイケメン、私に言わせると若作りのオヤジ)が一人でやっている小さな美容院。彼のところに赤ちゃんが生まれてから、子供の髪も切りたいと思うようになったそうで、小学生は1750円で切ってもらえる。もちろん、相手が子供でも、カットをする目つきは、怖いくらい真剣そのもの。小さなお客さんが、いかに可愛くなるかに、心を尽くす。プロフェッショナル!
髪のすっきりした次女とスーパーで買い物をして、その足でお花見をした。
緑道沿いの桜は満開で、長く伸びた枝にふさふさと、もりもりと、これでもか、これでもかと花を咲かせ、じーっと見ていると、頭がくらくらする。
ベンチに座って、おやつを食べていたら、以前、小学校の委員会で一緒になったことのある、顔見知りのお母さんが、お嬢さんと犬を連れて歩いてきた。
「こんにちは!花がきれいですね!」
お互いにあいさつすると、そこの犬が、アンパンを食べている次女が気になるようで、飛び付こうとした。
「だめよ~」
と、お嬢さんが止めた。
そのとき私が始めてお会いしたそのお嬢さんには、話し方に特徴があった。
PTAの活動では、お母さん同士が知り合いになることはあっても、それぞれのお子さんに会うことはない。
だから、私は彼女のお子さんに障害があることは知らなかった。
お二人が犬を交えてお互いを写真に取りっこしていたので、
「3人(ホントはふたりと一匹なんだけど)、一緒のところを撮りましょうか?」
と、提案したら、ぜひ!と、おっしゃられたので、気合を入れて、3人と桜を撮った。すると、
「すごくうまく撮れてるわ!嬉しい!ありがとうございます!」
こっちが恐縮するくらい感謝してくださった。そして、
「新学期から一年、また、よろしくお願いします」
と、とろけるようにチャーミングな笑顔でおっしゃった。
彼女たちが去る後姿を見て、次女が、アンパンを頬張りながら、
「あの子は、今度、6年生」
と言った。
そして、「桜の花がすごくよく見える場所を探しに行く」とスキップして、
「こっちこっち」
と呼ぶので、そこへ行って並んで見上げると、間近に大きな花びらがあり、そして次の枝から次の枝へと重なり合うようにあり花びらがあり、視界が桜で埋め尽くされた。右を見ても左を見ても、桜。まるで、桜が覆いかぶさってくるようだった。
昨日、お腹をすかせた雛鳥2羽(長女・次女)が、昼頃にうるさくなったので、渋谷へ出た。昼ごはんを作るのがめんどくさかったのと、長女は今日から部活が始まるので、3人で過ごす最後の春休みだったので。
とりあえず昼は、マークシティのMANO MAGIO(マーノ マッジョ)で、1000円のランチ。可もなく不可もなく。
それから、本屋や、CD屋や、洋服屋や、ロフトや、デパートなどを一巡りした。
そして!
私は、真珠のイヤリングを買った。
このDNで出会った素敵な女性たちが、パールのイヤリングを愛用されていると知って以来、憧れていた。
買うときは、長女・次女と一緒に選びたいと思っていたので、それが叶って嬉しい!!
それにしても。
渋谷はトリッキーな街だと思う。
NHKの番組の合間に、渋谷の風景が映し出されるとき、それはいつでも駅前のスクランブル交差点で、街側から渋谷駅にカメラを向けたアングルだ。視聴者はただ単に人の行きかう忙しい街という印象を受ける。
けれど、あのまま交差点をわたって振り向けば、つまり、ハチ公側から広角に街を見渡せば、そこは、すごいことになっている。左右に109があって、センター街の入り口があって、TSUTAYAやスタバの入ったビルがあって、あちこちのビルに巨大な液晶画面がくっついていて、その画面の中では常に何かがうごめいていて、空間に隙あらば、大小のあらゆる広告が掲げられていて。
何も知らない人にいきなり、NHKアングルで交差点を渡らせて、振り向かせたら、卒倒するかも。
写真は、長女がタワレコで買った、チャット・モンチー。
あたしの渋谷系の血(?)は、脈々と受け継がれている…(?)。
とりあえず昼は、マークシティのMANO MAGIO(マーノ マッジョ)で、1000円のランチ。可もなく不可もなく。
それから、本屋や、CD屋や、洋服屋や、ロフトや、デパートなどを一巡りした。
そして!
私は、真珠のイヤリングを買った。
このDNで出会った素敵な女性たちが、パールのイヤリングを愛用されていると知って以来、憧れていた。
買うときは、長女・次女と一緒に選びたいと思っていたので、それが叶って嬉しい!!
それにしても。
渋谷はトリッキーな街だと思う。
NHKの番組の合間に、渋谷の風景が映し出されるとき、それはいつでも駅前のスクランブル交差点で、街側から渋谷駅にカメラを向けたアングルだ。視聴者はただ単に人の行きかう忙しい街という印象を受ける。
けれど、あのまま交差点をわたって振り向けば、つまり、ハチ公側から広角に街を見渡せば、そこは、すごいことになっている。左右に109があって、センター街の入り口があって、TSUTAYAやスタバの入ったビルがあって、あちこちのビルに巨大な液晶画面がくっついていて、その画面の中では常に何かがうごめいていて、空間に隙あらば、大小のあらゆる広告が掲げられていて。
何も知らない人にいきなり、NHKアングルで交差点を渡らせて、振り向かせたら、卒倒するかも。
写真は、長女がタワレコで買った、チャット・モンチー。
あたしの渋谷系の血(?)は、脈々と受け継がれている…(?)。
うちのコーヒーはモカ。
ところが、最近スーパーのコーヒー陳列棚からモカが消えて久しい。
カルディでもモカ・フレンチが無くなってしまった。
???なんで???
不思議な現象だ。
日本人はモカが好きでなくなってしまったのか?
と、何ヶ月もつらつら思っていたのだが、昨日、スーパーでちょうどコーヒー売り場にいた店の人に、勇気を出して聞いてみると…
「モカは、輸入ができなくなって、メーカーでも出していないんですよ」
とのこと。
そ、そーだったのか。
ウチ帰ってググると(ネットってホントに便利ね)、
《輸入の98%以上を頼っているエチオピア産から基準値以上の残留農薬が検出され、厚生労働省が事実上、輸入にストップをかけている》
はあー。
そんでもって、
《販売業者や商社などでつくる全日本コーヒー協会(東京都)は6月、現地に調査団を派遣。麻袋から残留農薬を検出したものの、原因は特定できなかった。エチオピア側は「日本は細かすぎる。他の国は何も言ってこない」などと主張。厚労省は「エチオピア政府が原因究明や検査の充実に努めない限り、日本側も対応のしようがない」として、輸入を停止させたままだ》
むはー。これ、去年の話ね。
10ヶ月も、何も知らないでいた私もおめでたいが、それ以降、進展の模様が全くないのもいかがなものか?
それにしても。
食料品の多くを輸入に頼っている日本が、厚労省の基準をクリアできないものを輸入できないのなら、何が輸入禁止になってもおかしくないね。特に、日本をお得意さんだと思ってない国は、日本に買ってもらわなくったって、別に構わないざんすって思っているわけで。
私には、エチオピア側の主張が、妙にすがすがしく感じられるよ。
当面は、カルディのモカブレンドでお茶を(じゃなくてコーヒーを?)濁して、それもなくなったら、国産の緑茶を飲むとしましょう。
夫は… 海外に行ったときに買いだめさせる?
(写真はパティ・スミスの「ラジオ・エチオピア」。名盤!)
ところが、最近スーパーのコーヒー陳列棚からモカが消えて久しい。
カルディでもモカ・フレンチが無くなってしまった。
???なんで???
不思議な現象だ。
日本人はモカが好きでなくなってしまったのか?
と、何ヶ月もつらつら思っていたのだが、昨日、スーパーでちょうどコーヒー売り場にいた店の人に、勇気を出して聞いてみると…
「モカは、輸入ができなくなって、メーカーでも出していないんですよ」
とのこと。
そ、そーだったのか。
ウチ帰ってググると(ネットってホントに便利ね)、
《輸入の98%以上を頼っているエチオピア産から基準値以上の残留農薬が検出され、厚生労働省が事実上、輸入にストップをかけている》
はあー。
そんでもって、
《販売業者や商社などでつくる全日本コーヒー協会(東京都)は6月、現地に調査団を派遣。麻袋から残留農薬を検出したものの、原因は特定できなかった。エチオピア側は「日本は細かすぎる。他の国は何も言ってこない」などと主張。厚労省は「エチオピア政府が原因究明や検査の充実に努めない限り、日本側も対応のしようがない」として、輸入を停止させたままだ》
むはー。これ、去年の話ね。
10ヶ月も、何も知らないでいた私もおめでたいが、それ以降、進展の模様が全くないのもいかがなものか?
それにしても。
食料品の多くを輸入に頼っている日本が、厚労省の基準をクリアできないものを輸入できないのなら、何が輸入禁止になってもおかしくないね。特に、日本をお得意さんだと思ってない国は、日本に買ってもらわなくったって、別に構わないざんすって思っているわけで。
私には、エチオピア側の主張が、妙にすがすがしく感じられるよ。
当面は、カルディのモカブレンドでお茶を(じゃなくてコーヒーを?)濁して、それもなくなったら、国産の緑茶を飲むとしましょう。
夫は… 海外に行ったときに買いだめさせる?
(写真はパティ・スミスの「ラジオ・エチオピア」。名盤!)
昨日仕事の帰りにCD・カセット・ラジオの聞ける小さめのデッキを買ってきた夫は、それを持って今日、母の見舞いに行ってくれた。もちろん、落語のCDも携えて。
午後、次女と布団の中で丸くなって、熊のお母さんと熊の子供の冬眠ごっこというのをやっていたら、母熊は本当に眠りに落ち、小熊がいなくなったのも知らずに、数時間眠った…。ホントに冬眠した気分だ…。てゆうか、危機感のない母熊だね?
今、クラシックのCDを何枚か焼いているので、それを持って、明日、次女と母のところへ行くつもり。談話室でなら、子供の面会が可能なそうなので。
午後、次女と布団の中で丸くなって、熊のお母さんと熊の子供の冬眠ごっこというのをやっていたら、母熊は本当に眠りに落ち、小熊がいなくなったのも知らずに、数時間眠った…。ホントに冬眠した気分だ…。てゆうか、危機感のない母熊だね?
今、クラシックのCDを何枚か焼いているので、それを持って、明日、次女と母のところへ行くつもり。談話室でなら、子供の面会が可能なそうなので。
緊急の仕事が膨大にあって、この1ヵ月半、自室にこもって毎日12時間、休みなく働いた。
その間、表に出たのはほんの数回。
最低限の家事だけやって、多くのことは夫と長女に押し付けた。
次女はノロに罹って、嘔吐下痢がひどかったが、
「今入院しても、お母さんはお見舞いに行かないよ」と脅したら、
積極的に水分を取って、一週間ほどかかったが、自力で治した。
長女の作るお味噌汁は私の作るものより美味しくなった。素晴らしい。
夫は、台所のシンクの排水溝部分までキレイにしてくれた。素晴らしい。
私は、ずーっとずーっとパソコンの画面に張り付いていたため、視力が悪化した。足腰弱った。素晴らしくない。
初詣は長女と次女がふたりで出かけ、私の分までお祈りしてきてくれた。
私、もしかして、いなくていんじゃね?
ってゆうか、家出してもOKみたいな?
その間、表に出たのはほんの数回。
最低限の家事だけやって、多くのことは夫と長女に押し付けた。
次女はノロに罹って、嘔吐下痢がひどかったが、
「今入院しても、お母さんはお見舞いに行かないよ」と脅したら、
積極的に水分を取って、一週間ほどかかったが、自力で治した。
長女の作るお味噌汁は私の作るものより美味しくなった。素晴らしい。
夫は、台所のシンクの排水溝部分までキレイにしてくれた。素晴らしい。
私は、ずーっとずーっとパソコンの画面に張り付いていたため、視力が悪化した。足腰弱った。素晴らしくない。
初詣は長女と次女がふたりで出かけ、私の分までお祈りしてきてくれた。
私、もしかして、いなくていんじゃね?
ってゆうか、家出してもOKみたいな?
フランス人 夫 あほ
2008年12月11日 日常アクセス解析を見ていたら、↑のような、キーワードで、私のページに辿り着いた人がいたのである。
私は何も、フランス人の夫があほだとは綴っていないが、何日分かの日記が合わさると、この言葉が出てくるのだろう。
フランス人の夫をあほだと思っている人って、多いのかな? と、思って、アクセス元へ逆検索(?)をかけてみたら、いるんだわー、フランス人夫をあほだと思っている日本人妻が(笑)。
ところで、私の夫は、平日のうち、4日は大阪で働いている。毎週金曜日に東京のオフィスで会議があるので、それに合わせて帰ってきて、週末をウチで過ごし、月曜の朝の始発で大阪へ経つ。そんな生活を、もう何年も続けている。まあ、単身赴任のようなものだ。ただ、マンションなどは借りず、大阪ではホテル暮らしをしている。
(当初は、大阪に引っ越すか?という話も合ったのだが、ウチの女の子3人(含・ワタシ)が強力に反対して、立ち消えた…。でも、大阪の人々の名誉のために言っておくと、私は大阪に対して、悪いイメージなど、一つも持っていません。1~2年住んでみたいという好奇心もありました。でも、いつ東京にもどれるかわからないという不安があって、決心がつかなかったのです… 私は、住む地域に関しては、非常に保守的な性質を持っている…)
日本語の覚束ない夫が、大阪人に囲まれて暮らしていると、当然のことながら、大阪弁に染まってゆく。
それはそれでいいのだが、彼は、ことのほか、「ばか」と「あほ」の使い分けに、神経を使っている。何でも、大阪では、「ばか」と言ってはいけないらしく…。そんじゃ、「あほ」なら、いーのか?
私はしょっちゅう「バカじゃないの?」という言葉を発するので、そのたびに、ぎくっとするそうだ。で、「あほんだら!」という言葉も、しょっちゅう発するのだが、それは、大丈夫ならしい。
↓↓↓↓↓
私は何も、フランス人の夫があほだとは綴っていないが、何日分かの日記が合わさると、この言葉が出てくるのだろう。
フランス人の夫をあほだと思っている人って、多いのかな? と、思って、アクセス元へ逆検索(?)をかけてみたら、いるんだわー、フランス人夫をあほだと思っている日本人妻が(笑)。
ところで、私の夫は、平日のうち、4日は大阪で働いている。毎週金曜日に東京のオフィスで会議があるので、それに合わせて帰ってきて、週末をウチで過ごし、月曜の朝の始発で大阪へ経つ。そんな生活を、もう何年も続けている。まあ、単身赴任のようなものだ。ただ、マンションなどは借りず、大阪ではホテル暮らしをしている。
(当初は、大阪に引っ越すか?という話も合ったのだが、ウチの女の子3人(含・ワタシ)が強力に反対して、立ち消えた…。でも、大阪の人々の名誉のために言っておくと、私は大阪に対して、悪いイメージなど、一つも持っていません。1~2年住んでみたいという好奇心もありました。でも、いつ東京にもどれるかわからないという不安があって、決心がつかなかったのです… 私は、住む地域に関しては、非常に保守的な性質を持っている…)
日本語の覚束ない夫が、大阪人に囲まれて暮らしていると、当然のことながら、大阪弁に染まってゆく。
それはそれでいいのだが、彼は、ことのほか、「ばか」と「あほ」の使い分けに、神経を使っている。何でも、大阪では、「ばか」と言ってはいけないらしく…。そんじゃ、「あほ」なら、いーのか?
私はしょっちゅう「バカじゃないの?」という言葉を発するので、そのたびに、ぎくっとするそうだ。で、「あほんだら!」という言葉も、しょっちゅう発するのだが、それは、大丈夫ならしい。
↓↓↓↓↓
次女の小学校で、一緒に委員をしている人に、某新宗教の教会の奥様がいる。
おしゃれで、きらびやかで、普段は宗教の匂いなど全くしない。
けれど、先日、世間話をしていたときのこと。
彼女には、もう大きくなったお嬢さんが二人と、ずっと年の離れた小さな男の子が一人いる。
「3人目のお子さん、お生みになって偉いわね。お嬢さんたちの子育てが一段落した後だったでしょ?」
6歳違いの子供を育てている私が、実感を込めてそう言うと(正直、私には、育児を一からやり直すのは、辛かったのだ)、
「だーって。跡継ぎよ!!男の子生むまで、許してもらえなかったもん」
と、言うではないか?
「え? そうなの? そうゆう世界なの?」
「そうよ、そうゆう世界なのよ」
「でも、本人がイヤだって言ったら、どうするの?」
「イヤだって、言わせないように、教育するのよ」
「息子ちゃんに、自由はないの?」
「ないの」
「天皇家みたいね」
「ふふっ、それ以上かも…」
ちょっとビックリ。
そんじょそこらの外国など行くより、カルチャーショック。
価値観の違う人々って、意外と身近なところにいるんだわあ。
ちなみに、彼女は巨人ファンなのだが、彼女が足を運ぶ試合では、必ず巨人が勝つ。
「ねえ、なにか、特別なお祈りでもしているの?」
と、聞いたら、
「やだあ、してるわけないでしょ。してたって、あなたには、教えないわ~」
だと。
それは、私が、信者じゃないから? それとも、私が、中日ファンだから?
おしゃれで、きらびやかで、普段は宗教の匂いなど全くしない。
けれど、先日、世間話をしていたときのこと。
彼女には、もう大きくなったお嬢さんが二人と、ずっと年の離れた小さな男の子が一人いる。
「3人目のお子さん、お生みになって偉いわね。お嬢さんたちの子育てが一段落した後だったでしょ?」
6歳違いの子供を育てている私が、実感を込めてそう言うと(正直、私には、育児を一からやり直すのは、辛かったのだ)、
「だーって。跡継ぎよ!!男の子生むまで、許してもらえなかったもん」
と、言うではないか?
「え? そうなの? そうゆう世界なの?」
「そうよ、そうゆう世界なのよ」
「でも、本人がイヤだって言ったら、どうするの?」
「イヤだって、言わせないように、教育するのよ」
「息子ちゃんに、自由はないの?」
「ないの」
「天皇家みたいね」
「ふふっ、それ以上かも…」
ちょっとビックリ。
そんじょそこらの外国など行くより、カルチャーショック。
価値観の違う人々って、意外と身近なところにいるんだわあ。
ちなみに、彼女は巨人ファンなのだが、彼女が足を運ぶ試合では、必ず巨人が勝つ。
「ねえ、なにか、特別なお祈りでもしているの?」
と、聞いたら、
「やだあ、してるわけないでしょ。してたって、あなたには、教えないわ~」
だと。
それは、私が、信者じゃないから? それとも、私が、中日ファンだから?
先週の土曜に学校公開があったため、次女は今日、振り替えのお休みだった。
彼女のリクエスト通り、午前中は緑道をお散歩をして、お買い物。午後は公園でバドミントンに興じた。
彼女は、植物が好きで、木や花に名札がついていると熱心に読み、家へ帰って、百科事典で調べる。おかげで、私まで草木にちょっぴり詳しくなった。最近は、公園に咲いている10月桜に興味深々のご様子。
夕方には一人でピアノのレッスンへ出かけた。
寝るとき。
「いつも、お休みの日が、お母さんと二人きりならいいのに。パパやお姉さんがいると、うるさいんだもん。
土曜も日曜も学校へ行って、月曜と火曜はお母さんと一緒にお休みってことにならないかなあ。そうしたら、静かに過ごせるのにね」
うん、うん、そうだね。その気持ち、わかるよ…
パパもお姉さんも(←DNA酷似しているコンビ)、おしゃべりで、うるさいもんね。
あの人たちの会話の応酬を聞いていると、お母さん、耳を塞ぎたくなるときがあるよ、あまりの五月蝿さに。
二人で家出して、どっかで二人暮ししようか?
彼女のリクエスト通り、午前中は緑道をお散歩をして、お買い物。午後は公園でバドミントンに興じた。
彼女は、植物が好きで、木や花に名札がついていると熱心に読み、家へ帰って、百科事典で調べる。おかげで、私まで草木にちょっぴり詳しくなった。最近は、公園に咲いている10月桜に興味深々のご様子。
夕方には一人でピアノのレッスンへ出かけた。
寝るとき。
「いつも、お休みの日が、お母さんと二人きりならいいのに。パパやお姉さんがいると、うるさいんだもん。
土曜も日曜も学校へ行って、月曜と火曜はお母さんと一緒にお休みってことにならないかなあ。そうしたら、静かに過ごせるのにね」
うん、うん、そうだね。その気持ち、わかるよ…
パパもお姉さんも(←DNA酷似しているコンビ)、おしゃべりで、うるさいもんね。
あの人たちの会話の応酬を聞いていると、お母さん、耳を塞ぎたくなるときがあるよ、あまりの五月蝿さに。
二人で家出して、どっかで二人暮ししようか?
亡くなった人々を思う日
2008年11月17日 日常朝、夫が起き抜けに苦しそうな声を出した。
「具合悪いの?」
「いや、父のことを…」
3月に亡くなった父親の夢を見ていたらしい。
「冬休み、フランスへ行ってくれば?」
「でも、子供たちと一緒に過ごす時間も大事にしたいから…」
そんな会話の後、私は太極拳の稽古へ行った。
先週お休みだった先生は、やつれた顔で復帰されていた。
「故郷で主人の49日を法要してきました。
丘の上の見晴らしのよいところに埋葬しました。生前、主人がそのように望んでいたのです。主人の実家のある丘です。私の実家のある丘は、その向かいにあって、そっちの方からは海が見えるんですけどね…
私は、今、故郷に戻りたい気持ちでいっぱいです。子供たちのことがありますから、できませんけれど…。
でも、二人の息子には、ずいぶん助けられました。私一人では、身が持たなかったと思います。」
この話から、先生とご主人は、とても若いときに故郷で出会われていたのだ、ということがわかった。
「主人が入院するときに、私、宝くじを買ったんです。当たれば、1日7万円の個室に入れてあげられると思って…。絶対に当たる気がしたんですよ。でも、はずれでした。もうだめだとわかっていたので、一番快適なお部屋で最後の時間を過ごさせてあげたかったんですけどね…それができなかったのが、とても残念でした。」
「手紙も何にも残してもらえなかった。声も残っていないんです。せめて、声を録音しておけばよかったと思います。声が、声が、聞きたくてたまらないんです…」
「でも、今は、なるべく、考えないようにしています。考えると、頭がおかしくなりそうになるんです。電車に乗っていても、涙が出そうになって、なるべく上を向いているんですよ」
「故郷には、美味しいものが沢山あって、私の実家や主人の実家で、沢山食べてきましたよ。皆さんにも食べていただこうと思って、お菓子を持って帰ってきました。」
先生は、故郷の銘菓をたくさん出してくださった。どれも、とても美味しいお菓子だった。
私は家に戻り、主人に命令(!)した。
「休暇が余ってるんなら、2月に、パリに行きなさい。そして、あなたの母上と親密な時間を過ごしてきなさい!遺品を整理しながら、お父さんのことも、十分に、思い出して悲しむこと!あなたには、それが必要だよ」
フランスへ行っても、中途半端な気持ちのまま日本へ帰ってきてしまう夫は、まだ喪の仕事を終えていないのだ。
「具合悪いの?」
「いや、父のことを…」
3月に亡くなった父親の夢を見ていたらしい。
「冬休み、フランスへ行ってくれば?」
「でも、子供たちと一緒に過ごす時間も大事にしたいから…」
そんな会話の後、私は太極拳の稽古へ行った。
先週お休みだった先生は、やつれた顔で復帰されていた。
「故郷で主人の49日を法要してきました。
丘の上の見晴らしのよいところに埋葬しました。生前、主人がそのように望んでいたのです。主人の実家のある丘です。私の実家のある丘は、その向かいにあって、そっちの方からは海が見えるんですけどね…
私は、今、故郷に戻りたい気持ちでいっぱいです。子供たちのことがありますから、できませんけれど…。
でも、二人の息子には、ずいぶん助けられました。私一人では、身が持たなかったと思います。」
この話から、先生とご主人は、とても若いときに故郷で出会われていたのだ、ということがわかった。
「主人が入院するときに、私、宝くじを買ったんです。当たれば、1日7万円の個室に入れてあげられると思って…。絶対に当たる気がしたんですよ。でも、はずれでした。もうだめだとわかっていたので、一番快適なお部屋で最後の時間を過ごさせてあげたかったんですけどね…それができなかったのが、とても残念でした。」
「手紙も何にも残してもらえなかった。声も残っていないんです。せめて、声を録音しておけばよかったと思います。声が、声が、聞きたくてたまらないんです…」
「でも、今は、なるべく、考えないようにしています。考えると、頭がおかしくなりそうになるんです。電車に乗っていても、涙が出そうになって、なるべく上を向いているんですよ」
「故郷には、美味しいものが沢山あって、私の実家や主人の実家で、沢山食べてきましたよ。皆さんにも食べていただこうと思って、お菓子を持って帰ってきました。」
先生は、故郷の銘菓をたくさん出してくださった。どれも、とても美味しいお菓子だった。
私は家に戻り、主人に命令(!)した。
「休暇が余ってるんなら、2月に、パリに行きなさい。そして、あなたの母上と親密な時間を過ごしてきなさい!遺品を整理しながら、お父さんのことも、十分に、思い出して悲しむこと!あなたには、それが必要だよ」
フランスへ行っても、中途半端な気持ちのまま日本へ帰ってきてしまう夫は、まだ喪の仕事を終えていないのだ。
今の私は贅沢なことに、3つも部屋を持っている。
ひとつは、いわゆる主寝室。
フィンランド製の天蓋付きベッドで、私は眠る。
長女を産んですぐにフランスに引っ越したとき、先に現地で住まいを整えていた夫が、私のために買ってくれたベッドだ。
でもでもでも。
日本に舞い戻るとき、このベッドが入るマンションを見つけるのに苦労した…
おまけに、日本は埃がたまりやすいので、天蓋部分もカーテンも、全ての布地は取っ払わなくてはならなかった。
ので、柱と枠組みとカーテンを通すパイプのみが残った、残骸のような天蓋ベッドなのだ。が、まあ、一応、それでも、お姫様気分は味わえる。
(お姫様も残骸だから、いーのだ!という心境でもある?)
もうひとつは、次女の部屋。
ベージュにカラフルな格子縞のカーテン、白いクローゼット、ご自慢のバッグ類がブラさがったピノキオのハンガーラック。シルバニアファミリーが面積の半分を占める勉強机(勉強の合間に遊ぶのだそーだ)。
ベッドの上には、大好きなぬいぐるみと、枕代わりの肌触りのいいタオルが数枚と、洗面器(夜中にゲロ吐くことがあるから)。
彼女の布団に潜り込むと、まだ幼児の匂いがして、私は恍惚としてしまう。
それでもってもうひとつは、長女の部屋。
汚い。ウチでは、「地獄部屋」と呼ばれている。
脱いだものは脱ぎっぱなし、洗濯してやったものは、いつまで経ってもクローゼットにしまわず、床の上には、本が山済み。
机の上も訳のわからんカオス状態で、勉強するときはそのカオスをいったんベッドに移し、寝るときにカオスを机に戻すという、女子とは思えないような生活ぶり。
セーラー服を着て、長い髪を編んで、つんと澄まして闊歩しているから、よく知らない近所の人からは、「まあ、清楚なお嬢さんで」などと言われるが、あの汚部屋の写真を顔に貼り付けてやりたいぜ!と、常々思う。
でも、彼女のベッドに座って、壁に寄りかかると、手の届く場所には、その時々のお気に入りの音楽や本があり、青春の始まりの匂いがぷんぷんして、懐かしい気持ちになる。
だから。
彼女たちのいない昼間、少し休息したくなるとき、
「どの部屋でくつろごうかなあ」
と、ちょっとしたホテル気分で、私は部屋を選ぶ。
ひとつは、いわゆる主寝室。
フィンランド製の天蓋付きベッドで、私は眠る。
長女を産んですぐにフランスに引っ越したとき、先に現地で住まいを整えていた夫が、私のために買ってくれたベッドだ。
でもでもでも。
日本に舞い戻るとき、このベッドが入るマンションを見つけるのに苦労した…
おまけに、日本は埃がたまりやすいので、天蓋部分もカーテンも、全ての布地は取っ払わなくてはならなかった。
ので、柱と枠組みとカーテンを通すパイプのみが残った、残骸のような天蓋ベッドなのだ。が、まあ、一応、それでも、お姫様気分は味わえる。
(お姫様も残骸だから、いーのだ!という心境でもある?)
もうひとつは、次女の部屋。
ベージュにカラフルな格子縞のカーテン、白いクローゼット、ご自慢のバッグ類がブラさがったピノキオのハンガーラック。シルバニアファミリーが面積の半分を占める勉強机(勉強の合間に遊ぶのだそーだ)。
ベッドの上には、大好きなぬいぐるみと、枕代わりの肌触りのいいタオルが数枚と、洗面器(夜中にゲロ吐くことがあるから)。
彼女の布団に潜り込むと、まだ幼児の匂いがして、私は恍惚としてしまう。
それでもってもうひとつは、長女の部屋。
汚い。ウチでは、「地獄部屋」と呼ばれている。
脱いだものは脱ぎっぱなし、洗濯してやったものは、いつまで経ってもクローゼットにしまわず、床の上には、本が山済み。
机の上も訳のわからんカオス状態で、勉強するときはそのカオスをいったんベッドに移し、寝るときにカオスを机に戻すという、女子とは思えないような生活ぶり。
セーラー服を着て、長い髪を編んで、つんと澄まして闊歩しているから、よく知らない近所の人からは、「まあ、清楚なお嬢さんで」などと言われるが、あの汚部屋の写真を顔に貼り付けてやりたいぜ!と、常々思う。
でも、彼女のベッドに座って、壁に寄りかかると、手の届く場所には、その時々のお気に入りの音楽や本があり、青春の始まりの匂いがぷんぷんして、懐かしい気持ちになる。
だから。
彼女たちのいない昼間、少し休息したくなるとき、
「どの部屋でくつろごうかなあ」
と、ちょっとしたホテル気分で、私は部屋を選ぶ。
私が出かけようとしたとき、長女が、
「お母さん、ちょっと、待って。“かれぼ”になってるよ」
と言って、私のブルゾンのひっくり返っていたフードを直してくれた。
「カレボ?それって、どういうこと?」
「彼氏募集中だよ」
「フードがひっくり返ってると、彼氏募集中なの?」
「そうだよ。お母さん、募集してないでしょ?」
「ふーん、それで、“かれぼ”って言うんだ…」
そして、玄関を出ると、私はさっき直してもらったフードをも一度ひっくり返して、外出したのさ…
「お母さん、ちょっと、待って。“かれぼ”になってるよ」
と言って、私のブルゾンのひっくり返っていたフードを直してくれた。
「カレボ?それって、どういうこと?」
「彼氏募集中だよ」
「フードがひっくり返ってると、彼氏募集中なの?」
「そうだよ。お母さん、募集してないでしょ?」
「ふーん、それで、“かれぼ”って言うんだ…」
そして、玄関を出ると、私はさっき直してもらったフードをも一度ひっくり返して、外出したのさ…
(なんとなく昨日の続き)
夫の外での食生活を聞くと、ムショーに腹が立つことが多い。
特に、フランス人の同僚たちと行く、いくつかのフランス料理店で、必要以上に優遇されているということ。
メニューにない料理を作ってもらえるのはもちろん、デザートが特製だったり、何より、ワインが無料だったりするのだ。
な、な、なぜー?
彼らは、いつも目立つ席に案内される。
すると、その店は。
フランス人も通う、本格的な店ということになるのだ!
(そう雑誌にも紹介されていたりする!)
フランス人たちは、店に利用されているのを十分承知で、特別な待遇を享受する。
これって、なんだか、ヘンじゃない?気味悪くない?
私はそんな店には、行きたくない。
そして、そんな店に行って飯を食っている夫の話も聞きたくない。
(海外の日本料理店で、日本人が優遇されてるなんて話、聞いたことないよ?ってゆうか、海外の日本料理店、お客さん、日本人しか来ないもんね?現地のヒトが来たほうが、優遇されちゃったりなんかして?)
夫の外での食生活を聞くと、ムショーに腹が立つことが多い。
特に、フランス人の同僚たちと行く、いくつかのフランス料理店で、必要以上に優遇されているということ。
メニューにない料理を作ってもらえるのはもちろん、デザートが特製だったり、何より、ワインが無料だったりするのだ。
な、な、なぜー?
彼らは、いつも目立つ席に案内される。
すると、その店は。
フランス人も通う、本格的な店ということになるのだ!
(そう雑誌にも紹介されていたりする!)
フランス人たちは、店に利用されているのを十分承知で、特別な待遇を享受する。
これって、なんだか、ヘンじゃない?気味悪くない?
私はそんな店には、行きたくない。
そして、そんな店に行って飯を食っている夫の話も聞きたくない。
(海外の日本料理店で、日本人が優遇されてるなんて話、聞いたことないよ?ってゆうか、海外の日本料理店、お客さん、日本人しか来ないもんね?現地のヒトが来たほうが、優遇されちゃったりなんかして?)
償いのチーズフォンデュ
2008年11月2日 日常
普段、夫の外の食事には、注意を払わないようにしている。
いちいち聞くと、腹が立つから。
が、今朝、長女のお弁当を作ろうと、6時半に台所に立つと、「寿司の日」と記された、寿司屋の熨斗紙のついた海苔が置いてあった。
夕べ、夫は、一時近くに酔っ払って帰宅したので、ロクに話もしていなかった。
昼ごはんを食べながら、夫に尋ねた。
「ねえ、あの海苔、どうしたの?」
「昨日の昼に食べた寿司屋で貰ったんだ。11月1日は寿司の日なんだって。君、知ってた?」
(知らねーよ。つか、その寿司屋、回転してない寿司屋だよね?なんか、高級な感じのするとこだよね?)
「ちなみに、夜は、何食べたの?」
「鉄板焼き」
「どこで?」
「銀座で」
ここで、次女が、「鉄板焼きって何?」と質問。
「それは、神戸のお肉や、オマール海老を半分に切ったのを、ジュッと焼いてくれるところだよ…」
(神戸牛ぅ?オマール海老ぃ?聞かなきゃよかった…)
私の顔が無表情なのを察した夫は、
「あ、でも、夜は、出張中のアメリカ人の経費で落としたんだよ。今、ドル安いから、気の毒なことしちゃったね!」
と、お茶目ぶった。
(このフランス男、日本人のワタシより確実に、日本の味覚を堪能している…)
その後、私は無表情のまま、パソコンに張り付いていた。
夕べ見た、クドカンのドラマの真犯人がどうしても知りたくて、某巨大掲示板のネタバレ板を隅々までチェックしていたのだ。(きゃは、そしたら、予想通り!)
すると、「今夜は、僕が作るよ」と夫。
で、夕食。チーズフォンデュを食べた。
ワタシは無表情が治らないまんまボルドーの白をがぶ飲みして、頭が痛くなった。
いちいち聞くと、腹が立つから。
が、今朝、長女のお弁当を作ろうと、6時半に台所に立つと、「寿司の日」と記された、寿司屋の熨斗紙のついた海苔が置いてあった。
夕べ、夫は、一時近くに酔っ払って帰宅したので、ロクに話もしていなかった。
昼ごはんを食べながら、夫に尋ねた。
「ねえ、あの海苔、どうしたの?」
「昨日の昼に食べた寿司屋で貰ったんだ。11月1日は寿司の日なんだって。君、知ってた?」
(知らねーよ。つか、その寿司屋、回転してない寿司屋だよね?なんか、高級な感じのするとこだよね?)
「ちなみに、夜は、何食べたの?」
「鉄板焼き」
「どこで?」
「銀座で」
ここで、次女が、「鉄板焼きって何?」と質問。
「それは、神戸のお肉や、オマール海老を半分に切ったのを、ジュッと焼いてくれるところだよ…」
(神戸牛ぅ?オマール海老ぃ?聞かなきゃよかった…)
私の顔が無表情なのを察した夫は、
「あ、でも、夜は、出張中のアメリカ人の経費で落としたんだよ。今、ドル安いから、気の毒なことしちゃったね!」
と、お茶目ぶった。
(このフランス男、日本人のワタシより確実に、日本の味覚を堪能している…)
その後、私は無表情のまま、パソコンに張り付いていた。
夕べ見た、クドカンのドラマの真犯人がどうしても知りたくて、某巨大掲示板のネタバレ板を隅々までチェックしていたのだ。(きゃは、そしたら、予想通り!)
すると、「今夜は、僕が作るよ」と夫。
で、夕食。チーズフォンデュを食べた。
ワタシは無表情が治らないまんまボルドーの白をがぶ飲みして、頭が痛くなった。
娘二人を連れて母の家へ行った(夫は風邪を引いてグロッキー状態)。父も来ていた。手作りの美味しいものをたくさん食べて、私は煎茶道のお稽古へ。
先生は、秋の木々の葉を感じさせる、渋味の中に明るさの混じった黄色いお着物を着て、藍染の帯を締めていらした。本日の生徒は、私ひとり。私だけのためにこのお着物を着てくださったのだなあと思うと、心から嬉しくなる。
私が煎茶道を始めたのは、20年も前。
近所にお茶の先生がいると知った母が、お行儀の悪すぎる私を通わせることにしたのだ。
初めは、「ええええええ?お茶の稽古????」と、思ったが、行き始めてすぐに先生を好きになった。
彼女の本業は、デパートやショップのディスプレイデザイナー。その分野の草分け的存在で、今は美大で教鞭も執っている。専門は和物なので、茶道を極めることは、仕事を極めることに繋がるという、理想的な職業人生。
そして、自由な発想の持ち主で、生徒に師範制度を押し付けたりない。お稽古は月に1回。
入門以来、地球の上をふらふら彷徨っていた私には、
「あなたは、一生、入門・初伝でいいわ。来られるときに、お稽古に来てね」
と、言ってくださった。
ので。
お言葉に甘えて、行けるときだけお稽古してきた。たぶん、20年のうちの10年はお休みしたことになると思う。
今は、「お茶のお稽古に行くこと=子供たちを連れて母の家に行くこと」という図式が出来上がっているので、精進と親孝行のために、割合まじめに通っている。
ただ。
残念なことに、私の「お行儀」は、良くなっていない…
先生は、秋の木々の葉を感じさせる、渋味の中に明るさの混じった黄色いお着物を着て、藍染の帯を締めていらした。本日の生徒は、私ひとり。私だけのためにこのお着物を着てくださったのだなあと思うと、心から嬉しくなる。
私が煎茶道を始めたのは、20年も前。
近所にお茶の先生がいると知った母が、お行儀の悪すぎる私を通わせることにしたのだ。
初めは、「ええええええ?お茶の稽古????」と、思ったが、行き始めてすぐに先生を好きになった。
彼女の本業は、デパートやショップのディスプレイデザイナー。その分野の草分け的存在で、今は美大で教鞭も執っている。専門は和物なので、茶道を極めることは、仕事を極めることに繋がるという、理想的な職業人生。
そして、自由な発想の持ち主で、生徒に師範制度を押し付けたりない。お稽古は月に1回。
入門以来、地球の上をふらふら彷徨っていた私には、
「あなたは、一生、入門・初伝でいいわ。来られるときに、お稽古に来てね」
と、言ってくださった。
ので。
お言葉に甘えて、行けるときだけお稽古してきた。たぶん、20年のうちの10年はお休みしたことになると思う。
今は、「お茶のお稽古に行くこと=子供たちを連れて母の家に行くこと」という図式が出来上がっているので、精進と親孝行のために、割合まじめに通っている。
ただ。
残念なことに、私の「お行儀」は、良くなっていない…
私には、行きつけのお地蔵さまがある。
江戸時代、隣村で疫病が発生した際に、地元民がこのお地蔵さまに祈願したところ、疫病に罹らなかったという、由緒ある、また、ご利益のあるお地蔵さまなのだ。
通りかかるとき、必ずお参りする。今日もお参りしてきた。
家族に体調の悪い人がいるときは、とくに念入りにお願いをしに行く。
そしてそこでは。
先客の方がいらっしゃることが、しばしばある。
少し離れたところで順番を待っている私に気がつくと、お先にどうぞと、促がされる。私がお参りした後で、心ゆくまでお祈りしたいのだ。
それは、多くの場合、年配の男の方で、心の中にずっしりとした重いものを抱えている様子がうかがえる。
長女が大怪我をしたり、次女が大病をしたりと、いろいろあった我が家だが、今、それなりに機嫌よく暮らしてゆけるのは、このお地蔵さまのおかげだと、私は思っている。
夫はカトリック信者だが、宗教を持たない私には、このお地蔵さまの存在が気持ちの支えになる。
江戸時代、隣村で疫病が発生した際に、地元民がこのお地蔵さまに祈願したところ、疫病に罹らなかったという、由緒ある、また、ご利益のあるお地蔵さまなのだ。
通りかかるとき、必ずお参りする。今日もお参りしてきた。
家族に体調の悪い人がいるときは、とくに念入りにお願いをしに行く。
そしてそこでは。
先客の方がいらっしゃることが、しばしばある。
少し離れたところで順番を待っている私に気がつくと、お先にどうぞと、促がされる。私がお参りした後で、心ゆくまでお祈りしたいのだ。
それは、多くの場合、年配の男の方で、心の中にずっしりとした重いものを抱えている様子がうかがえる。
長女が大怪我をしたり、次女が大病をしたりと、いろいろあった我が家だが、今、それなりに機嫌よく暮らしてゆけるのは、このお地蔵さまのおかげだと、私は思っている。
夫はカトリック信者だが、宗教を持たない私には、このお地蔵さまの存在が気持ちの支えになる。
田圃のある公園を通って、
2008年10月16日 日常
次女をフランス語教室へ連れて行く。
かつて農学校だったこの公園には、北国の林、関東の雑木林、関西の雑木林、南の国の林、果樹園、サルスベリの林があり、桜は21種も植えられている。
季節によって、風景が全く異なるので、その少しずつの移り変わりを毎週、感じられるのが嬉しい(今日は田圃に、色とりどりの案山子が立っていた!)。
バードサンクチュアリもあり、耳を澄ますと、鳥のさえずりが心地いい(カラスも多いが)。
今の次女と一緒に歩く、その時間と空間が、宝物であることを、私は知っている。
そして!
本日より、私は、フランス語のレッスンから解放されることとなった。
次女をムッシュLに託して、1時間、喫茶店に行って、紅茶を飲みながら本を読める!
辺りには3軒の喫茶店があるので、順繰りに訪ねるつもり。
極楽だあ。
かつて農学校だったこの公園には、北国の林、関東の雑木林、関西の雑木林、南の国の林、果樹園、サルスベリの林があり、桜は21種も植えられている。
季節によって、風景が全く異なるので、その少しずつの移り変わりを毎週、感じられるのが嬉しい(今日は田圃に、色とりどりの案山子が立っていた!)。
バードサンクチュアリもあり、耳を澄ますと、鳥のさえずりが心地いい(カラスも多いが)。
今の次女と一緒に歩く、その時間と空間が、宝物であることを、私は知っている。
そして!
本日より、私は、フランス語のレッスンから解放されることとなった。
次女をムッシュLに託して、1時間、喫茶店に行って、紅茶を飲みながら本を読める!
辺りには3軒の喫茶店があるので、順繰りに訪ねるつもり。
極楽だあ。
ウチのテラスの柵越しに、金木犀が二本ある。
今、ちょうど真っ盛りで、濃黄色に咲き誇る花が、強烈に甘い匂いを発している。
テラスで洗濯物を干していると、むせ返りそうになるほどだ。
何年か前、右側の木のふところに鳩の番が巣を作り、花盛りの頃に卵を産んで、夫婦は交代で暖めていた。なんと贅沢なお家。
あの芳香の中で孵ったヒナは、秋が来るたび、どかこの金木犀の中で暮らしているのかしら。
今、ちょうど真っ盛りで、濃黄色に咲き誇る花が、強烈に甘い匂いを発している。
テラスで洗濯物を干していると、むせ返りそうになるほどだ。
何年か前、右側の木のふところに鳩の番が巣を作り、花盛りの頃に卵を産んで、夫婦は交代で暖めていた。なんと贅沢なお家。
あの芳香の中で孵ったヒナは、秋が来るたび、どかこの金木犀の中で暮らしているのかしら。
先週の稽古を、先生はお休みされ、代わりの講師が来ていたのだ。
「ああ!もしかして…」
口には出さなかったけれど、そんな思いが、生徒みんなの中にあったと思う。
そして今日。
私が教室に入っていくと、ちょうど稽古が始まるときで、先生の真ん前の空間が、ぽっかり開いていた。
ので、私がその空間にすっぽりおさまり、稽古が始まった。
(私は、いつも遅刻気味なので、後ろのほうの列でウロウロしていることが多いのだ)
首をほぐして立禅に入った。けれど、心がざわざわして、長い呼吸が出来なかった。
そして、いつもどおりの丁寧な気功。
静かに、ゆっくりと、組んだ手を離すときは一本ずつ…。先生の動きに集中して自分の身体に反映させると、身体の表面はほぐれるのだが、芯から暖かくなってゆく気がしなかった。
太極拳に入ってからは、みんながすごくきちんと、いつも先生に注意される部分を意識して動いていることが、感じられた。私も流れに乗って動くのだが、意識が上手く定まらなかった。
座って、部分稽古の説明を聞いているとき、私はたまらなくだるくなって、うつらうつらして、意識が飛んだ。気がついたら、みんなが立ち上がっていて、慌てた私は飛び上がった(最前列なのに!)。
部分稽古の後、膝を回してよく摩り、足首を回した。
「足の裏のツボを押しましょう。痛いところがあったら、悪いところですよ」
「ツボは300個以上あります。どこが何につながっているのか、私も勉強中です。とりあえず、痛いところがあったら、ここに内科のお医者さんがいますからね、聞いてみてください」
と、医師をしている生徒さんに振った(その方は、結構なお爺さんで、お医者さんでいらっしゃることは存じ上げていたのだが、大病院の院長なのだという事実を、最近知った)。
「これから寒くなりますから、足の裏やふくらはぎのマッサージをして、よく暖めてください。冷えて眠れないときは、お布団の中で、腹式呼吸の練習をするといいです。順腹でも逆腹でもいいですから。身体が温まります」
通し稽古をして、気功をして、立禅をして、いつもの通り、
「謝謝」「再見」のあいさつ。
そして。
「みなさん、ご心配をおかけしました。ありがとうございました」
と、頭を下げ、内科医の大先生には、
「いろいろと相談にのってくださり、ありがとうございました」
と、もういちど頭を下げた。
私たちは、涙をこらえながらロッカー室へ駆け込み、お花代の相談をしたのだった。
「ああ!もしかして…」
口には出さなかったけれど、そんな思いが、生徒みんなの中にあったと思う。
そして今日。
私が教室に入っていくと、ちょうど稽古が始まるときで、先生の真ん前の空間が、ぽっかり開いていた。
ので、私がその空間にすっぽりおさまり、稽古が始まった。
(私は、いつも遅刻気味なので、後ろのほうの列でウロウロしていることが多いのだ)
首をほぐして立禅に入った。けれど、心がざわざわして、長い呼吸が出来なかった。
そして、いつもどおりの丁寧な気功。
静かに、ゆっくりと、組んだ手を離すときは一本ずつ…。先生の動きに集中して自分の身体に反映させると、身体の表面はほぐれるのだが、芯から暖かくなってゆく気がしなかった。
太極拳に入ってからは、みんながすごくきちんと、いつも先生に注意される部分を意識して動いていることが、感じられた。私も流れに乗って動くのだが、意識が上手く定まらなかった。
座って、部分稽古の説明を聞いているとき、私はたまらなくだるくなって、うつらうつらして、意識が飛んだ。気がついたら、みんなが立ち上がっていて、慌てた私は飛び上がった(最前列なのに!)。
部分稽古の後、膝を回してよく摩り、足首を回した。
「足の裏のツボを押しましょう。痛いところがあったら、悪いところですよ」
「ツボは300個以上あります。どこが何につながっているのか、私も勉強中です。とりあえず、痛いところがあったら、ここに内科のお医者さんがいますからね、聞いてみてください」
と、医師をしている生徒さんに振った(その方は、結構なお爺さんで、お医者さんでいらっしゃることは存じ上げていたのだが、大病院の院長なのだという事実を、最近知った)。
「これから寒くなりますから、足の裏やふくらはぎのマッサージをして、よく暖めてください。冷えて眠れないときは、お布団の中で、腹式呼吸の練習をするといいです。順腹でも逆腹でもいいですから。身体が温まります」
通し稽古をして、気功をして、立禅をして、いつもの通り、
「謝謝」「再見」のあいさつ。
そして。
「みなさん、ご心配をおかけしました。ありがとうございました」
と、頭を下げ、内科医の大先生には、
「いろいろと相談にのってくださり、ありがとうございました」
と、もういちど頭を下げた。
私たちは、涙をこらえながらロッカー室へ駆け込み、お花代の相談をしたのだった。