昨日も長女の学校で言われたのだが。
「○○ちゃんのお母さんの声って、○○ちゃんにそっくりー!!」
なのだそうだ。
確かに。
電話に出るなり、
「△△に告ったら、ふられたあ!!!」
と、何の疑いもなく私を長女だと思ったお友達に、泣き出されたこともある。
(一瞬、そのまま長女になりきって、慰めようかと思ったが、演じ通す自信がなかったので、黙って受話器を長女に渡した…)
フランスにいるときは、
「二人が日本語で話しているのを聞いていると、どっちがどっちかわからない」
とか、
「一人の人間が二人分しゃべっているように聞こえる」
などと、言われる。
(フランス語なら一耳瞭然。だって、私の方が100倍フランス語上手いもん!)
他人に、そう指摘されるたび、、私も長女も、お互い、嫌-な感じで
「え~、そんなことないよお~」
と、否定するのだが
「ほら、そっくり」
という反応が返ってくる。
さて、それはまた別として。
最近、私は自分の声が、私の母が若かったときの声に似ていると、感じている。
「××ちゃん」と、自分の名前をちゃん付けにして声に出すと、子供の頃に母に呼ばれた記憶が蘇る。
懐かしくて、嬉しくて、何度も「××ちゃん」と、声に出してみる。
ちょっと、アブナイネ。
「○○ちゃんのお母さんの声って、○○ちゃんにそっくりー!!」
なのだそうだ。
確かに。
電話に出るなり、
「△△に告ったら、ふられたあ!!!」
と、何の疑いもなく私を長女だと思ったお友達に、泣き出されたこともある。
(一瞬、そのまま長女になりきって、慰めようかと思ったが、演じ通す自信がなかったので、黙って受話器を長女に渡した…)
フランスにいるときは、
「二人が日本語で話しているのを聞いていると、どっちがどっちかわからない」
とか、
「一人の人間が二人分しゃべっているように聞こえる」
などと、言われる。
(フランス語なら一耳瞭然。だって、私の方が100倍フランス語上手いもん!)
他人に、そう指摘されるたび、、私も長女も、お互い、嫌-な感じで
「え~、そんなことないよお~」
と、否定するのだが
「ほら、そっくり」
という反応が返ってくる。
さて、それはまた別として。
最近、私は自分の声が、私の母が若かったときの声に似ていると、感じている。
「××ちゃん」と、自分の名前をちゃん付けにして声に出すと、子供の頃に母に呼ばれた記憶が蘇る。
懐かしくて、嬉しくて、何度も「××ちゃん」と、声に出してみる。
ちょっと、アブナイネ。
夫のビザのために、戸籍謄本を取り寄せた。
しみじみ眺めると、なかなか興味深い。
長女の出生届けも、次女の出生届けも、出生の日から8日目に、私が提出している。
出産して、退院して、自宅へ戻った翌日に、私が区役所へ行ったのだ(ここでも外国人夫は役に立っていない…)。
病室で、名前のこと、漢字のことなどを話し合った記憶がある。
私の出生届けはというと。
出生の日、当日に、父が提出している。
私が生まれるとすぐに、出生証明書を病院で貰って、区役所へ届け出たのだ。
名前も、事前に決めてあったのだろう。
初めての子供を授かって、嬉しくて仕方のない、まだ若い父の様子が想像できる。
そういえば。
私が長女を生んだとき、翌日に父が、赤ちゃんを見に病院へやって来た。父の住まいからは、近いとはいえない病院だったのに、そのまた翌日も、赤ちゃんを見にやって来た。
「目をつぶると、赤ん坊の顔が、ちらちら浮かんできて消えないんだ。会いたくて、会いたくて、たまらなくて、また来ちゃったよ。まるで、初恋だな」
などと、言っていた。
父は難しい性格で、母と上手くいかず、離婚して、私自身も相当嫌な思いをした。憎しみを抱いていた時期もあった。でも、こういうことに思いを馳せると、許す心境にはいたらなくても、頑なな気持ちが少しずつ緩む。
私に子供が生まれて、父と母には、祖父母という共通の役割ができて、二人は交流するようになった。少なくとも、子供たちの前では、普通の「おじいちゃん」と「おばあちゃん」のふりをしている。
昨日、娘たちの成長ぶりを喜ぶ父と母を見て、子供を生んでよかったなあと思った。
それに、今日、長女が。
朝食にフレンチトーストを、夕食には、「カレーになりたい!」という本を熟読して、素晴らしいカレーライスを作ってくれた。極楽、極楽。ほんと、生んでよかったあ。
しみじみ眺めると、なかなか興味深い。
長女の出生届けも、次女の出生届けも、出生の日から8日目に、私が提出している。
出産して、退院して、自宅へ戻った翌日に、私が区役所へ行ったのだ(ここでも外国人夫は役に立っていない…)。
病室で、名前のこと、漢字のことなどを話し合った記憶がある。
私の出生届けはというと。
出生の日、当日に、父が提出している。
私が生まれるとすぐに、出生証明書を病院で貰って、区役所へ届け出たのだ。
名前も、事前に決めてあったのだろう。
初めての子供を授かって、嬉しくて仕方のない、まだ若い父の様子が想像できる。
そういえば。
私が長女を生んだとき、翌日に父が、赤ちゃんを見に病院へやって来た。父の住まいからは、近いとはいえない病院だったのに、そのまた翌日も、赤ちゃんを見にやって来た。
「目をつぶると、赤ん坊の顔が、ちらちら浮かんできて消えないんだ。会いたくて、会いたくて、たまらなくて、また来ちゃったよ。まるで、初恋だな」
などと、言っていた。
父は難しい性格で、母と上手くいかず、離婚して、私自身も相当嫌な思いをした。憎しみを抱いていた時期もあった。でも、こういうことに思いを馳せると、許す心境にはいたらなくても、頑なな気持ちが少しずつ緩む。
私に子供が生まれて、父と母には、祖父母という共通の役割ができて、二人は交流するようになった。少なくとも、子供たちの前では、普通の「おじいちゃん」と「おばあちゃん」のふりをしている。
昨日、娘たちの成長ぶりを喜ぶ父と母を見て、子供を生んでよかったなあと思った。
それに、今日、長女が。
朝食にフレンチトーストを、夕食には、「カレーになりたい!」という本を熟読して、素晴らしいカレーライスを作ってくれた。極楽、極楽。ほんと、生んでよかったあ。
上質な記事と軽蔑される母
2008年10月19日 家族・子育て コメント (2)長女のために取っている朝日中学生ウイークリーに、ノーベル物理学賞を受賞した小林さんと益川さんのインタビューが載っていた。
一般のマスメディアに対しては、シャイだったり、シニカルだったりするお二方だが、中学生記者の質問には、真摯で温かい言葉で答えていた。
なによりも。
ご自分たちの研究内容を、自らの言葉で、中学生にわかりやすく説明してくれているところが、素晴らしい。
考えてみれば。
普通の新聞に載っている彼らの研究の解説は、新聞記者や専門家によるもので、彼ら自身が書いているわけではない。
だから、ご本人たちが直接、説いてくれるインタビュー記事は、とても贅沢で、価値がある。
そんな話をしながら昼ごはんを食べていたとき、長女のクラスに数検1級を取った男子がいるという話題になり、
「どんな勉強してるんだろう?」
と、長女が不思議そうな顔してるので、私が、
「ねえ、ねえ、その子と1ヶ月くらい付き合って、勉強方法をリサーチすれば?」
と、けしかけたら、
「やだあ、絶対イヤ!てゆうかあ、お母さん、本気でそう言ってるの?お母さんって、そうゆう生き方してきた訳?」
と、マジ軽蔑された…
そんなの冗談に決まってるでしょ!第一、あたしにそんな美貌と才覚があったら、ぜんぜん別の人生歩んでますってば!!
一般のマスメディアに対しては、シャイだったり、シニカルだったりするお二方だが、中学生記者の質問には、真摯で温かい言葉で答えていた。
なによりも。
ご自分たちの研究内容を、自らの言葉で、中学生にわかりやすく説明してくれているところが、素晴らしい。
考えてみれば。
普通の新聞に載っている彼らの研究の解説は、新聞記者や専門家によるもので、彼ら自身が書いているわけではない。
だから、ご本人たちが直接、説いてくれるインタビュー記事は、とても贅沢で、価値がある。
そんな話をしながら昼ごはんを食べていたとき、長女のクラスに数検1級を取った男子がいるという話題になり、
「どんな勉強してるんだろう?」
と、長女が不思議そうな顔してるので、私が、
「ねえ、ねえ、その子と1ヶ月くらい付き合って、勉強方法をリサーチすれば?」
と、けしかけたら、
「やだあ、絶対イヤ!てゆうかあ、お母さん、本気でそう言ってるの?お母さんって、そうゆう生き方してきた訳?」
と、マジ軽蔑された…
そんなの冗談に決まってるでしょ!第一、あたしにそんな美貌と才覚があったら、ぜんぜん別の人生歩んでますってば!!
せっかく生まれてきたんだから、子供は可愛がらなくっちゃと思っている。
とくに、小さいうちは。
しかし、次女によると、彼女はもう、小学2年生で、大きい子なのだそうだ。
だから、私がそんなに可愛がらなくてもよいのだそうだ。
だから。
外を歩くとき、手をつないでくれない。
「だって、友達に合ったら、恥ずかしいもん。お母さんと手をつないでるなんて」
そして、こんなことぬかすんだ。
「あたしは、もう、大きいんだから、爪を切るとき、赤ちゃん用の爪切りバサミを使うのはやめてくれない?それから、かゆいところに、ムヒベビーをぬるのもやめて」
(へ~、じゃ、自分で爪切れば?ムヒベビーを塗るのは、ステロイドが入ってないからなの!)
「あと、幼稚園の子に話すみたいなしゃべり方、やめて」
「そお?お母さん、そんなしゃべり方してる?」
「してるよ、『おうち』とか、『おようふく』とか、『おともだち』とか、『おてて』とか、いちいち、『お』をつけないで!それから、『ごほん』の『ご』も、やめてよね。ふつうに『本』って言えばいいんだから!」
(は~さいでっか。私は、「丁寧な」言葉使いをしていたつもりなんだけどね)
そんなこと言いながらも、寝る前は、アロマポットでラベンダーオイルを炊いて、
「お休みのキス、お休みの心(と言って、お互いの胸に手を当てる)、お休みのむぎゅー(と言って、抱き合う)」をしなくちゃ、ベッドに入れないくせに!
「いってらっしゃい、いってらっしゃい、可愛いちゃん」
「いってきます、いってきます、お母さん」
と、言い合ってから、毎朝、学校へ行ってるくせに!
要するに。朝と寝る前は、弱気になるんだな。
とくに、小さいうちは。
しかし、次女によると、彼女はもう、小学2年生で、大きい子なのだそうだ。
だから、私がそんなに可愛がらなくてもよいのだそうだ。
だから。
外を歩くとき、手をつないでくれない。
「だって、友達に合ったら、恥ずかしいもん。お母さんと手をつないでるなんて」
そして、こんなことぬかすんだ。
「あたしは、もう、大きいんだから、爪を切るとき、赤ちゃん用の爪切りバサミを使うのはやめてくれない?それから、かゆいところに、ムヒベビーをぬるのもやめて」
(へ~、じゃ、自分で爪切れば?ムヒベビーを塗るのは、ステロイドが入ってないからなの!)
「あと、幼稚園の子に話すみたいなしゃべり方、やめて」
「そお?お母さん、そんなしゃべり方してる?」
「してるよ、『おうち』とか、『おようふく』とか、『おともだち』とか、『おてて』とか、いちいち、『お』をつけないで!それから、『ごほん』の『ご』も、やめてよね。ふつうに『本』って言えばいいんだから!」
(は~さいでっか。私は、「丁寧な」言葉使いをしていたつもりなんだけどね)
そんなこと言いながらも、寝る前は、アロマポットでラベンダーオイルを炊いて、
「お休みのキス、お休みの心(と言って、お互いの胸に手を当てる)、お休みのむぎゅー(と言って、抱き合う)」をしなくちゃ、ベッドに入れないくせに!
「いってらっしゃい、いってらっしゃい、可愛いちゃん」
「いってきます、いってきます、お母さん」
と、言い合ってから、毎朝、学校へ行ってるくせに!
要するに。朝と寝る前は、弱気になるんだな。
インフルエンザ予防接種費用助成券
2008年10月7日 家族・子育て1000円減額券が、区から、送られてきたのである。
14歳の長女に1枚、8歳の次女に2枚。
おととし。
我が家は、家族4人が、予防接種を念入りに2回受けた(長女の受験があったから)。
結果。
私が、インフルエンザAに罹った。
しかも、長女の入ることになった学校の、入学ガイダンスの日に!
前日から40度の熱があった私は、とても起き上がれる状態ではなかったのだが、
「お母さん、お願い!パパじゃ、日本語わからないもん!」
と長女が懇願するので、朦朧としたまま、ガイダンスに出席した。
おまけに、彼女は新入生歓迎会でスピーチをすることになっていたので、担任になる先生と、その打ち合せまでした。もー、自分の限界を更新させた気分だったぜ?あたし?
そして、心の中で夫を、ののしり続けた。「役立たず!!」
帰宅後は、そのまま、ばったり倒れ、苦しみに苦しんだ。
で、翌日。日曜だったので、ちょっと遠い区の当番クリニックへタクシーで行って、検査をしたら、あっという間に陽性反応。
「こんなに早く結果が出るなんてスゴイねえ」
と、感動された。
友達の内科医に忠告されたとおり、リレンザをリクエストしたのだが、
「そんなのないよ」
と、あっさり却下され、タミフルを処方された。もう48時間近く経っていたし、飲みたくなかったけど、次女の病院の予約が、水曜、木曜と入っていたので(これも夫じゃ、用が足りん!全く以って役立たず!)、気合を入れて飲んだ。ら、すぐよくなった。
去年。
誰も予防接種を受けなかった。
結果。
次女がインフルエンザAに罹った。
水曜のお昼ごろ、学校の保健室から「熱があるから迎えに来い」と、連絡があったのだ。
で、迎えに行き、午後、小児科クリニックへ連れて行って検査をしたら、陰性。
しかし、その夜から熱が上がり続け、翌日の夜中には異常行動と思えるようなことをしだしたので(真夜中に起きだして、家中の電気をつけ、ケラケラ笑う。ベッドに押し込んでも、また起きだして来て、同じこと繰り返す…)、金曜の朝、も一度その小児科クリニックへ行って検査をしたら、思いっきり陽性。
「おとといは熱の出はじめだったから、陰性だったんですねえ。48時間、ぎりぎりですけど、どうしますか?タミフル?」
ここでも、リレンザという選択肢はなかった。悩んだが、次女の病院の予約(別の疾患)が翌週の火曜と木曜にあって、キャンセルをしたくなかったので、飲ませた。そしたら、月曜には熱が下がって、事なきを得た。
(なんだか次女の病院に振り回されているようだけど、予約の取りづらい大病院なのだ。ちなみに、「次女がインフルにかかって、異常行動があった」と伝えると、医師という医師は皆、目をキラキラさせて、その様子を聞きたがるのだが、「タミフルを飲む前だった」と言うと、急速に興味を失うのだった。)
しかしながら。
そんな次女に四六時中張り付いて看病していた私は、罹らなかった。
長女はあまり接触しないようにさせたためか、罹らなかった。
夫は、大阪に出張中で、関係なかった。どころか、夜中に異常行動があったときに電話をしたら、寝てるとこ起こされたせいか、非常に機嫌が悪くて、大喧嘩した。
「心配じゃないの?今すぐタクシーに乗って帰ってきたら?」と言ったら、
「いい加減にしてくれ。あと数時間で新幹線の始発だ」と言って、電話を切られた。そして、帰ってきたのは、翌日の飛行機の最終便だった。役に立たない上に、腹立つヤツだ!!
さて。
そんなわけで、今年はどうしようか、思案している。
長女はタミフル飲めないし、図体のでかい彼女が異常行動を起こしたら、私は困る。
私が罹ったら、誰も看病してくれないどころか、容赦ない用事が待っていたりする。
でも、予防接種受けても、罹ったし…
(次女が罹ってあやしい様子を見せたら…もー、あの大病院の救急センターへぶち込むよ?夫が罹ったら…無視する!)
それにしても。
クリニックによって値段が違うのが悩ましい。一番安いのは、いまいち信用のおけない、婆さん先生のクリニックなんだよなあ。
14歳の長女に1枚、8歳の次女に2枚。
おととし。
我が家は、家族4人が、予防接種を念入りに2回受けた(長女の受験があったから)。
結果。
私が、インフルエンザAに罹った。
しかも、長女の入ることになった学校の、入学ガイダンスの日に!
前日から40度の熱があった私は、とても起き上がれる状態ではなかったのだが、
「お母さん、お願い!パパじゃ、日本語わからないもん!」
と長女が懇願するので、朦朧としたまま、ガイダンスに出席した。
おまけに、彼女は新入生歓迎会でスピーチをすることになっていたので、担任になる先生と、その打ち合せまでした。もー、自分の限界を更新させた気分だったぜ?あたし?
そして、心の中で夫を、ののしり続けた。「役立たず!!」
帰宅後は、そのまま、ばったり倒れ、苦しみに苦しんだ。
で、翌日。日曜だったので、ちょっと遠い区の当番クリニックへタクシーで行って、検査をしたら、あっという間に陽性反応。
「こんなに早く結果が出るなんてスゴイねえ」
と、感動された。
友達の内科医に忠告されたとおり、リレンザをリクエストしたのだが、
「そんなのないよ」
と、あっさり却下され、タミフルを処方された。もう48時間近く経っていたし、飲みたくなかったけど、次女の病院の予約が、水曜、木曜と入っていたので(これも夫じゃ、用が足りん!全く以って役立たず!)、気合を入れて飲んだ。ら、すぐよくなった。
去年。
誰も予防接種を受けなかった。
結果。
次女がインフルエンザAに罹った。
水曜のお昼ごろ、学校の保健室から「熱があるから迎えに来い」と、連絡があったのだ。
で、迎えに行き、午後、小児科クリニックへ連れて行って検査をしたら、陰性。
しかし、その夜から熱が上がり続け、翌日の夜中には異常行動と思えるようなことをしだしたので(真夜中に起きだして、家中の電気をつけ、ケラケラ笑う。ベッドに押し込んでも、また起きだして来て、同じこと繰り返す…)、金曜の朝、も一度その小児科クリニックへ行って検査をしたら、思いっきり陽性。
「おとといは熱の出はじめだったから、陰性だったんですねえ。48時間、ぎりぎりですけど、どうしますか?タミフル?」
ここでも、リレンザという選択肢はなかった。悩んだが、次女の病院の予約(別の疾患)が翌週の火曜と木曜にあって、キャンセルをしたくなかったので、飲ませた。そしたら、月曜には熱が下がって、事なきを得た。
(なんだか次女の病院に振り回されているようだけど、予約の取りづらい大病院なのだ。ちなみに、「次女がインフルにかかって、異常行動があった」と伝えると、医師という医師は皆、目をキラキラさせて、その様子を聞きたがるのだが、「タミフルを飲む前だった」と言うと、急速に興味を失うのだった。)
しかしながら。
そんな次女に四六時中張り付いて看病していた私は、罹らなかった。
長女はあまり接触しないようにさせたためか、罹らなかった。
夫は、大阪に出張中で、関係なかった。どころか、夜中に異常行動があったときに電話をしたら、寝てるとこ起こされたせいか、非常に機嫌が悪くて、大喧嘩した。
「心配じゃないの?今すぐタクシーに乗って帰ってきたら?」と言ったら、
「いい加減にしてくれ。あと数時間で新幹線の始発だ」と言って、電話を切られた。そして、帰ってきたのは、翌日の飛行機の最終便だった。役に立たない上に、腹立つヤツだ!!
さて。
そんなわけで、今年はどうしようか、思案している。
長女はタミフル飲めないし、図体のでかい彼女が異常行動を起こしたら、私は困る。
私が罹ったら、誰も看病してくれないどころか、容赦ない用事が待っていたりする。
でも、予防接種受けても、罹ったし…
(次女が罹ってあやしい様子を見せたら…もー、あの大病院の救急センターへぶち込むよ?夫が罹ったら…無視する!)
それにしても。
クリニックによって値段が違うのが悩ましい。一番安いのは、いまいち信用のおけない、婆さん先生のクリニックなんだよなあ。
だからと云う訳ではないが、フランスのお土産を持って、家族4人で母の家へ。
父も来ていた(彼らは離婚しているのだ)。
ふたりはご馳走をたくさん作って、待っていてくれた。
具沢山の散らし寿司(海老、イクラ、サーモン、インゲン、錦糸玉子etc…)、野菜のてんぷら等。
リウマチで手の不自由な母の料理を食べながら、「これじゃ、どっちが労わられてるんだか…」と、思った。
母は、私の夫を世界中で二番目に愛している女性だと思う(一番目は夫の母)。
私も娘たちも、夫に対して淡白な感情しか抱いていない。
しかし私の母はというと、いつでも夫の健康や仕事のことを気にかけ、心配している。
食事が終わると、「パパ、お疲れでしょう?お昼寝すれば?」と、声をかけ、夫はお言葉に甘えて座敷で横になって、グースカ眠りこける。そこへ、すかさず、タオルケットをかける母。
さすが、“日本の母”だねえ。ってゆうか、よその家に行って、食後に寝そべるなんて、フランスじゃ考えられないことなんだけど…
郷に入れば郷に従え?って、ことですかいな。
私は、食後、煎茶道のお稽古へ。
私が不在の午後、娘たちは私の親と、親密なときを過ごしている。
父も来ていた(彼らは離婚しているのだ)。
ふたりはご馳走をたくさん作って、待っていてくれた。
具沢山の散らし寿司(海老、イクラ、サーモン、インゲン、錦糸玉子etc…)、野菜のてんぷら等。
リウマチで手の不自由な母の料理を食べながら、「これじゃ、どっちが労わられてるんだか…」と、思った。
母は、私の夫を世界中で二番目に愛している女性だと思う(一番目は夫の母)。
私も娘たちも、夫に対して淡白な感情しか抱いていない。
しかし私の母はというと、いつでも夫の健康や仕事のことを気にかけ、心配している。
食事が終わると、「パパ、お疲れでしょう?お昼寝すれば?」と、声をかけ、夫はお言葉に甘えて座敷で横になって、グースカ眠りこける。そこへ、すかさず、タオルケットをかける母。
さすが、“日本の母”だねえ。ってゆうか、よその家に行って、食後に寝そべるなんて、フランスじゃ考えられないことなんだけど…
郷に入れば郷に従え?って、ことですかいな。
私は、食後、煎茶道のお稽古へ。
私が不在の午後、娘たちは私の親と、親密なときを過ごしている。
次女のアクティヴィティ
2008年9月7日 家族・子育て
昨日は某劇場主催の演劇のワークショップ。
本日は某パーカッショニスト主催の 「叩く」 ワークショップ。
本人はそこそこ楽しんでいるという感じ?
別に、ワタシが「行け」と言っているわけではない。
「こういうのあるけど、どうする?」と尋ねると、
「行く!」と言うので、参加させているだけ。
本日は某パーカッショニスト主催の 「叩く」 ワークショップ。
本人はそこそこ楽しんでいるという感じ?
別に、ワタシが「行け」と言っているわけではない。
「こういうのあるけど、どうする?」と尋ねると、
「行く!」と言うので、参加させているだけ。
夕食時に長女から聞いた話。
「Mちゃん(長女の親友)が、突然、T君を好きになったの」
「へえ、そりゃまた、なんで?」
「Mちゃんがね、ちょっと指を傷つけて、困ってたのよ。そしたら、隣の席のT君が、『俺、絆創膏持ってるよって』」
「ふん、ふん、親切だね」
「それだけじゃなの!『指出してごらん』って言って、指出したら、その絆創膏を、はってくれたのー!!」
「ほー」
うん、なんだか、わかる気がするね。人を好きになるきっかけって、こういうところにある。なんだか、私の胸までキュンと鳴ったよ。
本日。次女は朝、学校のサマースクール。帰宅後、バスに乗って渋谷へ出て、お昼を食べて、本屋さんで沢山本を買ってあげた。
あさってから、しばしのお別れなので、いっぱい甘やかした。ずっと手をつないで、彼女の手の感触を、私の体の記憶にしみこませた。
「Mちゃん(長女の親友)が、突然、T君を好きになったの」
「へえ、そりゃまた、なんで?」
「Mちゃんがね、ちょっと指を傷つけて、困ってたのよ。そしたら、隣の席のT君が、『俺、絆創膏持ってるよって』」
「ふん、ふん、親切だね」
「それだけじゃなの!『指出してごらん』って言って、指出したら、その絆創膏を、はってくれたのー!!」
「ほー」
うん、なんだか、わかる気がするね。人を好きになるきっかけって、こういうところにある。なんだか、私の胸までキュンと鳴ったよ。
本日。次女は朝、学校のサマースクール。帰宅後、バスに乗って渋谷へ出て、お昼を食べて、本屋さんで沢山本を買ってあげた。
あさってから、しばしのお別れなので、いっぱい甘やかした。ずっと手をつないで、彼女の手の感触を、私の体の記憶にしみこませた。
母親の死ぬ夢を見ない
2008年7月20日 家族・子育てウチの娘たちは、私の死ぬ夢を見ないそうだ。
私は、自分の母親が死ぬ夢を2回見たことがある。
一回目は、小学校の低学年の頃。
蔦の絡まる病院へ向かう坂道に、荷車があって、その中に敷き詰められた葉に埋もれるようにして、母の遺体があった。
「おかあさん!おかあさん!」
母を生き返らせようとして、叫び、揺さぶったけれど、白い顔の母は動かなかった。
と、いうところで、目が覚めた。
2回目は、高校生の頃。
母が死んでしまったことを、夢の中の私は知っている。2階の自分の部屋を降りて、リビングのソファを見ると、母がいつも使っていたバッグが置いてあった。
「このバッグを使う母はもういないんだ」
そう思った途端、大きくて重たい悲しみが胸の中からこみ上げてきた。
私は、この二つの夢を、一生忘れないだろう。
それにしても。うちの子たちって、少し薄情じゃないの?
夜中にそんな夢見て、「お母さん、死なないで!」なんて、一回くらいないのかね?
けど、そんなことで、夜中に起こされたら、私は思い切り不機嫌になって怒るだろう。
私は、自分の母親が死ぬ夢を2回見たことがある。
一回目は、小学校の低学年の頃。
蔦の絡まる病院へ向かう坂道に、荷車があって、その中に敷き詰められた葉に埋もれるようにして、母の遺体があった。
「おかあさん!おかあさん!」
母を生き返らせようとして、叫び、揺さぶったけれど、白い顔の母は動かなかった。
と、いうところで、目が覚めた。
2回目は、高校生の頃。
母が死んでしまったことを、夢の中の私は知っている。2階の自分の部屋を降りて、リビングのソファを見ると、母がいつも使っていたバッグが置いてあった。
「このバッグを使う母はもういないんだ」
そう思った途端、大きくて重たい悲しみが胸の中からこみ上げてきた。
私は、この二つの夢を、一生忘れないだろう。
それにしても。うちの子たちって、少し薄情じゃないの?
夜中にそんな夢見て、「お母さん、死なないで!」なんて、一回くらいないのかね?
けど、そんなことで、夜中に起こされたら、私は思い切り不機嫌になって怒るだろう。
次女の読書、そして私の反抗期
2008年7月17日 家族・子育て次女は最近、偉人伝にはまっている。
昨日は「キュリー夫人」を読み、自分の半分の祖国であるフランスで偉業を成し遂げたことに関して、感激していた。
今日は、「ヘレン・ケラー」を読み、泣いていた。
「お母さん、ヘレン・ケラーが日本に来たとき、生まれてた?」
というので、
「生まれてないよっ」と、不機嫌そうに答えておいた。
(私をいくつだと思ってんだ?)
夕食のとき、長女が、自分の学校の野球部が2回戦で敗退したこと、でも、かなりの強豪校と戦って、2対1だったことなどを、得意そうに話すので、私は、
「お母さんはナショナリストでないので、自分の所属している国や、地域や、学校のスポーツのチームを応援するという気持ちがわからない」
と、言ってやった。すると、長女は、
「私は自分が運動神経悪くてスポーツできないから、自分の学校の人たちの活躍を通じて、自分のスポーツ体験をしているの!」
と言う。
「ヴァーチャル?」と煽ると、
「違うよ!お母さんに、私の気持ちなんてわからない!」と、泣き出した。
それを聞いていた次女が、
「あのね、スポーツをすると、気持ちがいいんだよ。それで、勝つと嬉しいし、負けると悔しい。その気持ちが大切なの」
と、私にささやいた。
「うん、うん、そうだね、そりゃそうだ」
何故か次女には納得してしまう私。
長女に対して、私は反抗期なのかな?先制攻撃だぜ?
昨日は「キュリー夫人」を読み、自分の半分の祖国であるフランスで偉業を成し遂げたことに関して、感激していた。
今日は、「ヘレン・ケラー」を読み、泣いていた。
「お母さん、ヘレン・ケラーが日本に来たとき、生まれてた?」
というので、
「生まれてないよっ」と、不機嫌そうに答えておいた。
(私をいくつだと思ってんだ?)
夕食のとき、長女が、自分の学校の野球部が2回戦で敗退したこと、でも、かなりの強豪校と戦って、2対1だったことなどを、得意そうに話すので、私は、
「お母さんはナショナリストでないので、自分の所属している国や、地域や、学校のスポーツのチームを応援するという気持ちがわからない」
と、言ってやった。すると、長女は、
「私は自分が運動神経悪くてスポーツできないから、自分の学校の人たちの活躍を通じて、自分のスポーツ体験をしているの!」
と言う。
「ヴァーチャル?」と煽ると、
「違うよ!お母さんに、私の気持ちなんてわからない!」と、泣き出した。
それを聞いていた次女が、
「あのね、スポーツをすると、気持ちがいいんだよ。それで、勝つと嬉しいし、負けると悔しい。その気持ちが大切なの」
と、私にささやいた。
「うん、うん、そうだね、そりゃそうだ」
何故か次女には納得してしまう私。
長女に対して、私は反抗期なのかな?先制攻撃だぜ?
日暮れ時のおしゃべり
2008年7月8日 家族・子育て日が落ちて、辺りが薄暗くなった頃、次女がリビングの、テラスに通じる開けっ放しの窓の側に、静かに仰向けに横たわった。
「涼しい風にあたって、心がきれいになる気がする」
と言うので、私も彼女の横に仰向けに寝、手をつないでいろいろとおしゃべりした。
私は自分が子供の頃の話をした。ちょうど小学校2年生くらいのときのこと。
私の生まれ育った場所は、今では都心に近い超新興住宅地で、商業施設その他なんでもありのところなのだが、当時は山で、駅すらなかった。
近くに田んぼがあって、夏はかえるの声が、すごくうるさかった。
れんげ畑で花を摘んでいたら、ヘビが出てきてびっくりした。
養鶏場があって、母はそこを「コッコのおばさん」と呼んでいて、よく卵を買いに行かされた。
竹やぶの林があって、夏の朝に歩くと気持ちがよかった。バトミントンを持っていって、そこでするのが好きだった。
山を下る途中に、実に素晴らしい果樹園があって、私はそこが、世の中で最も美しい場所だと感じていた。
などなど。
「スーパーマーケットはなかったの?」
坂を下りたところに、小さな食料品店があった。みんな、「下の店」と呼んでいた。
農家のおばさんたちが、野菜を売りにやってきて、母は彼女たちから野菜を買っていた。中でも、唖のおばさんがいて、母は彼女を贔屓にしていた。ときどき家に上げて、お茶などを振舞っていた。(彼女の持ってくる野菜は、実は新鮮じゃなかったのだが。←ここは次女には言っていない)
「おともだちはいたの?」
6年間、ずっと仲のよかった友達がいた。しょっちゅうお互いの家を行き来していた。彼女にはお姉さんとお兄さんがいて、お兄さんは重度の脳性麻痺だった。赤ちゃんがそのまま大きくなったような感じだった。しゃべることは出来なかったけれど、私たちが側で遊んでいると、嬉しそうだった。
でも、友達が、ある日、
「お母さんとお父さんが死んだら、お兄ちゃんはどうなっちゃうんだろう?私とお姉ちゃんがお世話するのかな…」と、つぶやいた。
そして、
「わたしのお兄ちゃんのこと、誰にも言わないでね」
と、言った。私は、6年間、もちろん誰にも言わなかった。彼女はお姉さんと同じ私立の中学へ進学したので、その後は会うことはなかった。彼女のお兄さんは、19歳のとき、肺炎で亡くなった。
しばらくずっと黙って、仰向けのまま、涼しい風に吹かれていた。
そして次女が、「2回泣いた」と、言った。
「涼しい風にあたって、心がきれいになる気がする」
と言うので、私も彼女の横に仰向けに寝、手をつないでいろいろとおしゃべりした。
私は自分が子供の頃の話をした。ちょうど小学校2年生くらいのときのこと。
私の生まれ育った場所は、今では都心に近い超新興住宅地で、商業施設その他なんでもありのところなのだが、当時は山で、駅すらなかった。
近くに田んぼがあって、夏はかえるの声が、すごくうるさかった。
れんげ畑で花を摘んでいたら、ヘビが出てきてびっくりした。
養鶏場があって、母はそこを「コッコのおばさん」と呼んでいて、よく卵を買いに行かされた。
竹やぶの林があって、夏の朝に歩くと気持ちがよかった。バトミントンを持っていって、そこでするのが好きだった。
山を下る途中に、実に素晴らしい果樹園があって、私はそこが、世の中で最も美しい場所だと感じていた。
などなど。
「スーパーマーケットはなかったの?」
坂を下りたところに、小さな食料品店があった。みんな、「下の店」と呼んでいた。
農家のおばさんたちが、野菜を売りにやってきて、母は彼女たちから野菜を買っていた。中でも、唖のおばさんがいて、母は彼女を贔屓にしていた。ときどき家に上げて、お茶などを振舞っていた。(彼女の持ってくる野菜は、実は新鮮じゃなかったのだが。←ここは次女には言っていない)
「おともだちはいたの?」
6年間、ずっと仲のよかった友達がいた。しょっちゅうお互いの家を行き来していた。彼女にはお姉さんとお兄さんがいて、お兄さんは重度の脳性麻痺だった。赤ちゃんがそのまま大きくなったような感じだった。しゃべることは出来なかったけれど、私たちが側で遊んでいると、嬉しそうだった。
でも、友達が、ある日、
「お母さんとお父さんが死んだら、お兄ちゃんはどうなっちゃうんだろう?私とお姉ちゃんがお世話するのかな…」と、つぶやいた。
そして、
「わたしのお兄ちゃんのこと、誰にも言わないでね」
と、言った。私は、6年間、もちろん誰にも言わなかった。彼女はお姉さんと同じ私立の中学へ進学したので、その後は会うことはなかった。彼女のお兄さんは、19歳のとき、肺炎で亡くなった。
しばらくずっと黙って、仰向けのまま、涼しい風に吹かれていた。
そして次女が、「2回泣いた」と、言った。
母は私を、ちゃん付けて呼ぶ。
父は私を、さん付けで呼ぶ。
母も父も、娘たちを、さん付けで呼ぶ。
夫となる予定のフランス人(当時)が、私の名を呼び捨てにするのを始めて聞いたとき、彼らは妙な顔つきになった。
当然、私は夫の家族からも呼び捨てにされている。
自分の親にも呼び捨てにされたことがないのに、夫の家族からは呼び捨てだ。
フランス語だから、当たり前なんだけど。
しかし、一番おかしいと思うのは、私の親が、現在の夫を「パパ」と呼ぶことだろう。
自分らの親でもないのに。
要するに、孫の目線からの呼び名だ。
日本では子供の立場が一番尊重されるからね。
フランス人が聞いたら、びっくり仰天の世界だ。
とりあえず、良かったと思える部分は、自分の親から、「お母さん」とか「ママ」とか呼ばれないこと。そんなの、気味悪すぎるもの。
父は私を、さん付けで呼ぶ。
母も父も、娘たちを、さん付けで呼ぶ。
夫となる予定のフランス人(当時)が、私の名を呼び捨てにするのを始めて聞いたとき、彼らは妙な顔つきになった。
当然、私は夫の家族からも呼び捨てにされている。
自分の親にも呼び捨てにされたことがないのに、夫の家族からは呼び捨てだ。
フランス語だから、当たり前なんだけど。
しかし、一番おかしいと思うのは、私の親が、現在の夫を「パパ」と呼ぶことだろう。
自分らの親でもないのに。
要するに、孫の目線からの呼び名だ。
日本では子供の立場が一番尊重されるからね。
フランス人が聞いたら、びっくり仰天の世界だ。
とりあえず、良かったと思える部分は、自分の親から、「お母さん」とか「ママ」とか呼ばれないこと。そんなの、気味悪すぎるもの。
三人家族、そして何故か、假屋崎省吾
2008年6月14日 家族・子育て
夫と次女と3人で渋谷へ行った(長女は学校)。マークシティの「みみう」で昼食。子兎弁当が、私と次女の食欲にぴったり!
こんなとき、はたから見れば、私たちは一人っ子を持つ3人家族に見えるだろう。
ウチは、それぞれが、いろんな組み合わせで飛行機に乗るので、私は、その飛行機が落ちた場合のことを想像して、時折楽しむ(というか、悲しむ)。
夫が一人で乗る場合。私と子供二人が残される
私一人が乗る場合。夫と子供二人が残される。
夫と私が乗る場合、子供二人が残される!
その他、私が子供二人と乗る場合、夫が子供二人と乗る場合、夫が次女と乗る場合、長女が一人で乗る場合、などなど…(まだ、次女が一人で乗る場合というパターンはないが、そのうちそういうこともあるだろう)。
残されたメンバーは、何人家族になるのか、どうやって生活を乗り切っていくのかなど、考えるときりがない。それでもその状況にいちいち思いをめぐらせてみる。
一番ナイスなのは、夫が一人残される場合だと思う。再婚して(今度は金髪でカトリックのフランス人と結婚することをオススメしている)、子供も二人くらいもうけて、新しい人生を送れるだろう。私たちのことなど、前世の記憶くらいにしかならなくなるだろう。
さて。
街のあちこちで買い物をして、東急に戻り、人生ゲーム携帯用(次女が欲しがったので!)を買って、トイレの列に並んでいると、「まもなく假屋崎省吾先生のデモンストレーション&トークショーが始まります」というアナウンスが。
「それ、だれ?」と次女。
「お花を生ける人で、男の人なんだけど金髪で長い髪で、ちょっと女っぽい人。よくテレビに出てるよ」と言うと、
「見たい!」と次女。
「でも、すごく込んでて、今から行っても見えないよ」と言ったら、列の後ろに並んでいた人が、
「着席券が余っているので、差し上げますよ。お友達が帰っちゃったんです」
と言って、券をくれた。ので、見た。前から2番目の真ん前で。
次女は、「この人、テレビで見たことがある!」と、嬉しそう(ミーハーなヤツ!)。
でもって。
假屋崎省吾さんは、とても話の達者なおじさんだった。東急でのお買い物の勧めと、自分の教室へのお誘いと、自分グッズの宣伝をしつこく、でもあんまり嫌味じゃない感じでまくし立てながら、お花を生けた。
顔色が悪いなあと思ってみていたら、5年前から糖尿病を患っているそうで。
そして、肝心の生け花は、なんとも…センスのないものだった。
こんなとき、はたから見れば、私たちは一人っ子を持つ3人家族に見えるだろう。
ウチは、それぞれが、いろんな組み合わせで飛行機に乗るので、私は、その飛行機が落ちた場合のことを想像して、時折楽しむ(というか、悲しむ)。
夫が一人で乗る場合。私と子供二人が残される
私一人が乗る場合。夫と子供二人が残される。
夫と私が乗る場合、子供二人が残される!
その他、私が子供二人と乗る場合、夫が子供二人と乗る場合、夫が次女と乗る場合、長女が一人で乗る場合、などなど…(まだ、次女が一人で乗る場合というパターンはないが、そのうちそういうこともあるだろう)。
残されたメンバーは、何人家族になるのか、どうやって生活を乗り切っていくのかなど、考えるときりがない。それでもその状況にいちいち思いをめぐらせてみる。
一番ナイスなのは、夫が一人残される場合だと思う。再婚して(今度は金髪でカトリックのフランス人と結婚することをオススメしている)、子供も二人くらいもうけて、新しい人生を送れるだろう。私たちのことなど、前世の記憶くらいにしかならなくなるだろう。
さて。
街のあちこちで買い物をして、東急に戻り、人生ゲーム携帯用(次女が欲しがったので!)を買って、トイレの列に並んでいると、「まもなく假屋崎省吾先生のデモンストレーション&トークショーが始まります」というアナウンスが。
「それ、だれ?」と次女。
「お花を生ける人で、男の人なんだけど金髪で長い髪で、ちょっと女っぽい人。よくテレビに出てるよ」と言うと、
「見たい!」と次女。
「でも、すごく込んでて、今から行っても見えないよ」と言ったら、列の後ろに並んでいた人が、
「着席券が余っているので、差し上げますよ。お友達が帰っちゃったんです」
と言って、券をくれた。ので、見た。前から2番目の真ん前で。
次女は、「この人、テレビで見たことがある!」と、嬉しそう(ミーハーなヤツ!)。
でもって。
假屋崎省吾さんは、とても話の達者なおじさんだった。東急でのお買い物の勧めと、自分の教室へのお誘いと、自分グッズの宣伝をしつこく、でもあんまり嫌味じゃない感じでまくし立てながら、お花を生けた。
顔色が悪いなあと思ってみていたら、5年前から糖尿病を患っているそうで。
そして、肝心の生け花は、なんとも…センスのないものだった。
長女が午前で学校を終えて帰ってきたので、外へお昼を食べに行く。我が家では私と彼女だけがアジアンフード好きなので、こういうときは迷わず、エスニック屋へ。
今日は、ヴェトナム風カフェでランチを食べた。サラダバー、ドリンクバー、フォー、デザート。
ネガティブ思考でペシミストな私に対して、彼女はポジティブ思考でオプティミスト。気がつくと、いつのまにか彼女に励まされている。
こいつはタダの能天気なのか?と思える節々もあるけれど…
まあ、友達感覚で話せるようになったのは、やや嬉しい。
しかし、会計のとき、友達とご飯のときは割り勘だけど、彼女とご飯のときは(当たり前だけど)二人分払わなきゃならないのが、ちょっと口惜しい。
アジアンフード苦手の夫は、今週シンガポールへ出張。
今朝、「ボン・ヴォワイヤージュ!」と、玄関で、次女と見送ってから10数分後、どたどたとうちの中に転がり込む人間が…
「忘れものー!駅まで行って気がついた!」
書類を引っつかんでカバンに押し込む。
「お姉さんかと思った。パパ、お姉さんに似てるね」
と、朝食を頬張りながら、次女が私に言う。
(実は私も同じこと思った。長女もよく忘れ物をして、駅まで行って、家に引き返す。)
すると、あせっている割には、私たちの会話を聞いていた夫が、
「僕が△△に似てるんじゃなくて、△△が僕に似てるんだ!」
と、言い放って、飛び出していった。
その話を長女にしたら、なんとも嫌〜な顔をした。彼女にとって、父親に似ていると言われるのは、「ありえない」くらい、おぞましいことらしい。
今日は、ヴェトナム風カフェでランチを食べた。サラダバー、ドリンクバー、フォー、デザート。
ネガティブ思考でペシミストな私に対して、彼女はポジティブ思考でオプティミスト。気がつくと、いつのまにか彼女に励まされている。
こいつはタダの能天気なのか?と思える節々もあるけれど…
まあ、友達感覚で話せるようになったのは、やや嬉しい。
しかし、会計のとき、友達とご飯のときは割り勘だけど、彼女とご飯のときは(当たり前だけど)二人分払わなきゃならないのが、ちょっと口惜しい。
アジアンフード苦手の夫は、今週シンガポールへ出張。
今朝、「ボン・ヴォワイヤージュ!」と、玄関で、次女と見送ってから10数分後、どたどたとうちの中に転がり込む人間が…
「忘れものー!駅まで行って気がついた!」
書類を引っつかんでカバンに押し込む。
「お姉さんかと思った。パパ、お姉さんに似てるね」
と、朝食を頬張りながら、次女が私に言う。
(実は私も同じこと思った。長女もよく忘れ物をして、駅まで行って、家に引き返す。)
すると、あせっている割には、私たちの会話を聞いていた夫が、
「僕が△△に似てるんじゃなくて、△△が僕に似てるんだ!」
と、言い放って、飛び出していった。
その話を長女にしたら、なんとも嫌〜な顔をした。彼女にとって、父親に似ていると言われるのは、「ありえない」くらい、おぞましいことらしい。
本日の女子のお稽古事
2008年6月8日 家族・子育て
私。
朝、3週間ぶりに太極拳に行った。準備体操の気功を、先生と丁寧にやっていくうちに、体のゆがんだ部分が徐々に矯正されてゆくのを感じた。通し稽古の後の、部分稽古の説明を座って聞いていると、どうしてもウツラウツラしてしまう。体が緩んで、その心地よさについ身を委ねてしまうのだ。もちろん、先生は見て見ぬ振りをしてくれている。
次女。
午前、ゴスペル&パーカッションのワークショップ。
回を重ねて上手になってきたらしい。可愛い声でワヤワヤと、英語らしき言葉で歌を歌ってくれる。もうじき発表会もあるそうで。
長女。
夕方、ピアノのレッスン。
今日の練習場所は神楽坂で、彼女には馴染みのないエリアなのだけれど、ちゃんとたどり着いた。こうして彼女は自分の東京地図を作っていくんだなあ。
「それで、今日は何やった?」
「数学のxがあらゆる数字になりえるように、ドという音もいろんなドがあるという話。」
「それから?」
「カレーはあらゆるスパイス、漢方の成分も含む、最強の食べ物だって話。インド人がカレーばかり食べるには訳があるんだね」
「それで、ピアノは弾いたの?」
「弾いた、弾いた。私があんまりにも下手なんで、二人で笑っちゃった」
明日は中間テストの数学と理科があるから、脳みそ活性化できてよかったね。
唯一の男子、夫は、カトリック教会のミサに行った。
朝、3週間ぶりに太極拳に行った。準備体操の気功を、先生と丁寧にやっていくうちに、体のゆがんだ部分が徐々に矯正されてゆくのを感じた。通し稽古の後の、部分稽古の説明を座って聞いていると、どうしてもウツラウツラしてしまう。体が緩んで、その心地よさについ身を委ねてしまうのだ。もちろん、先生は見て見ぬ振りをしてくれている。
次女。
午前、ゴスペル&パーカッションのワークショップ。
回を重ねて上手になってきたらしい。可愛い声でワヤワヤと、英語らしき言葉で歌を歌ってくれる。もうじき発表会もあるそうで。
長女。
夕方、ピアノのレッスン。
今日の練習場所は神楽坂で、彼女には馴染みのないエリアなのだけれど、ちゃんとたどり着いた。こうして彼女は自分の東京地図を作っていくんだなあ。
「それで、今日は何やった?」
「数学のxがあらゆる数字になりえるように、ドという音もいろんなドがあるという話。」
「それから?」
「カレーはあらゆるスパイス、漢方の成分も含む、最強の食べ物だって話。インド人がカレーばかり食べるには訳があるんだね」
「それで、ピアノは弾いたの?」
「弾いた、弾いた。私があんまりにも下手なんで、二人で笑っちゃった」
明日は中間テストの数学と理科があるから、脳みそ活性化できてよかったね。
唯一の男子、夫は、カトリック教会のミサに行った。
夫が外国人であるせいで
2008年6月2日 家族・子育て コメント (1)雑事に忙殺された。
外国人登録証、海外出張の際のビザ(当然日本人用とは違う)、銀行での手続きなど。
その様子を見て、次女は、
「あたしは、絶対に外人と結婚しない!」と、宣言した。
長女はもとより、
「あたしは、絶対に誰とも結婚しない!」と、言っている。
私たちの結婚生活って、よっぽど魅力的じゃないんだね。
別にいいけどさ。
外国人登録証、海外出張の際のビザ(当然日本人用とは違う)、銀行での手続きなど。
その様子を見て、次女は、
「あたしは、絶対に外人と結婚しない!」と、宣言した。
長女はもとより、
「あたしは、絶対に誰とも結婚しない!」と、言っている。
私たちの結婚生活って、よっぽど魅力的じゃないんだね。
別にいいけどさ。
人類の地球支配と大根水増し
2008年5月29日 家族・子育て
次女(小学2年生)
ねえ、お母さん。地球には、たくさん生き物がいるでしょ?それなのにどうして人間だけが、こんなに威張って、他の動物たちを支配しているんだろうね?人間は、自分たちのために虫を殺したり、動物を殺したりしてるけど、他の動物たちからは殺されないよね?人間は、車とか電車とか飛行機とか作ってるけど、そういうもの作っている動物って、他にいないよね?
ねえ、お母さん。どうしてなの?
それは、難しすぎて、お母さんにも分からない。○○ちゃんが大きくなって、たくさんお勉強して、分かったら、お母さんにも教えてちょうだい。
長女(中学2年生 来週から中間テスト)
ああ、もう、数学の因数分解は厄介だし、社会の先生は鬼のように板書きしたの端からノートに写させて、覚える暇なんかないよ?古典は20点しか配点ないのに覚えること沢山あって、やる気なくす!とりあえず、ダイコン水増し!
え?今日、大根おろしなんか作ってないけど?
だからあ、「四鏡」の成立順だよ。大今水増・鏡!これ、センター入試にも出るから、覚えとけって、先生が。
ミクロだねえ…。
ねえ、お母さん。地球には、たくさん生き物がいるでしょ?それなのにどうして人間だけが、こんなに威張って、他の動物たちを支配しているんだろうね?人間は、自分たちのために虫を殺したり、動物を殺したりしてるけど、他の動物たちからは殺されないよね?人間は、車とか電車とか飛行機とか作ってるけど、そういうもの作っている動物って、他にいないよね?
ねえ、お母さん。どうしてなの?
それは、難しすぎて、お母さんにも分からない。○○ちゃんが大きくなって、たくさんお勉強して、分かったら、お母さんにも教えてちょうだい。
長女(中学2年生 来週から中間テスト)
ああ、もう、数学の因数分解は厄介だし、社会の先生は鬼のように板書きしたの端からノートに写させて、覚える暇なんかないよ?古典は20点しか配点ないのに覚えること沢山あって、やる気なくす!とりあえず、ダイコン水増し!
え?今日、大根おろしなんか作ってないけど?
だからあ、「四鏡」の成立順だよ。大今水増・鏡!これ、センター入試にも出るから、覚えとけって、先生が。
ミクロだねえ…。
学校から帰ってきた、次女を叱った。
叱られた本人は、叱られた理由をよーくわかっているので、泣きたいのをこらえながら水泳教室へ行き、帰ってからは、黙って勉強をして、ピアノの稽古をして、一人で着替えを出してシャワーを浴びて、その後は、テレビも見ずに読書して、夕食後は、
「くすり」「歯みがいて」
のふたつだけを私に頼み、黙ってベッドに入った。
次女に対してずっと黙っていたので、長女とも一言もしゃべらなかった。
叱られた本人は、叱られた理由をよーくわかっているので、泣きたいのをこらえながら水泳教室へ行き、帰ってからは、黙って勉強をして、ピアノの稽古をして、一人で着替えを出してシャワーを浴びて、その後は、テレビも見ずに読書して、夕食後は、
「くすり」「歯みがいて」
のふたつだけを私に頼み、黙ってベッドに入った。
次女に対してずっと黙っていたので、長女とも一言もしゃべらなかった。
昨日は、私の父と母が来て、我が家で次女の誕生会。
父と次女は二人で、花の咲き誇る緑道を通って、ケーキ屋さんに行き、注文しておいたケーキを買ってくる。
フォアグラのカナッペや、インゲンとトマトとオリーブのサラダや、鶏肉とジャガイモの煮込み(一応フランス風)などを食べて、8本のろうそくのついたケーキ登場。そこで、写真撮りまくり。デジカメ派(夫)、銀塩派(私)が、次女を中心に登場人物をとっかえひっかえ、自分も写らなくっちゃで、あわただしい撮影タイム。
そしてようやく、プレゼントオープン!私の親からは本2冊。私からも本3冊(リンドグレーンのやかまし村シリーズ3冊)、フランスからは、お洋服や、ゲーム。
私からの手紙
大すきな○○ちゃん
おたんじょうび おめでとう!!
わたしのところに きてくれて もう8ねんもたったね。
いつも いい子でいてくれてありがとう。
わたしは、○○ちゃんとくらしていると、たのしくて しあわせです。
これからも よろしくね
おかあさんより
そして、夜。
私は渋谷で友達4人と飲み会。
最後は私と友人M(内科医)のふたりになり、世の中の駄目さや、個人的なことをあーだこーだ言っているうちに、気がついたら、3時半だった。
私は、今朝、太極拳へ行けず、12時まで寝ていた。
夫は、10時ごろ、某駅で偶然Mと会ったそうだ。畏るべし、女医の体力。
父と次女は二人で、花の咲き誇る緑道を通って、ケーキ屋さんに行き、注文しておいたケーキを買ってくる。
フォアグラのカナッペや、インゲンとトマトとオリーブのサラダや、鶏肉とジャガイモの煮込み(一応フランス風)などを食べて、8本のろうそくのついたケーキ登場。そこで、写真撮りまくり。デジカメ派(夫)、銀塩派(私)が、次女を中心に登場人物をとっかえひっかえ、自分も写らなくっちゃで、あわただしい撮影タイム。
そしてようやく、プレゼントオープン!私の親からは本2冊。私からも本3冊(リンドグレーンのやかまし村シリーズ3冊)、フランスからは、お洋服や、ゲーム。
私からの手紙
大すきな○○ちゃん
おたんじょうび おめでとう!!
わたしのところに きてくれて もう8ねんもたったね。
いつも いい子でいてくれてありがとう。
わたしは、○○ちゃんとくらしていると、たのしくて しあわせです。
これからも よろしくね
おかあさんより
そして、夜。
私は渋谷で友達4人と飲み会。
最後は私と友人M(内科医)のふたりになり、世の中の駄目さや、個人的なことをあーだこーだ言っているうちに、気がついたら、3時半だった。
私は、今朝、太極拳へ行けず、12時まで寝ていた。
夫は、10時ごろ、某駅で偶然Mと会ったそうだ。畏るべし、女医の体力。
シンクの排水溝の蓋を買いに、午前中、東急ハンズへ行った。
その後、デパートに寄り、あれこれ買い物していくうちに、なんだか無性に、繊細な感じのネックレスが欲しくなり(この間DVDで見たシャルロット・ゲーンズブールの影響か!?)、ふらふらとアクセサリー売り場へ立ち寄り、小さなダイヤモンドのプチネックレスを買ってしまった…
明日は次女の誕生日。8年前の今頃、私は陣痛を感じ始め、タクシーを呼んだ。長女は眠っていたので、夫は私を病院へ送るとすぐに家に戻り、私は一人で陣痛に耐え、一人で、赤ちゃんを産んだ。
だからね。
ご褒美なのよ。だいたい、誕生日って、本人はのんきに暮らして成長してるだけなのに、祝ってもらって、プレゼント貰うのって、変じゃない?あたしが生んで、あたしがお世話して育ててんのにさ。みんなあたしには何もくれないなんて!
次女が学校から帰ってきたとき、
「ねえ、ねえ、ふたりだけのヒミツだよ」
と言って、ネックレスを見せた。
「きれいだねー」
と、彼女はうっとり見ていた。それを収納しているシックな箱にも魅了されていた。
「うん、誰にも言わないよ。わたしたちだけのヒミツね」
さっき、7歳の彼女とお別れした。
明日の朝、私が台所から「○○ちゃーん」と呼んで、
「はあーい!」という可愛い声で部屋から出てくる彼女は、8歳の女の子だ。
その後、デパートに寄り、あれこれ買い物していくうちに、なんだか無性に、繊細な感じのネックレスが欲しくなり(この間DVDで見たシャルロット・ゲーンズブールの影響か!?)、ふらふらとアクセサリー売り場へ立ち寄り、小さなダイヤモンドのプチネックレスを買ってしまった…
明日は次女の誕生日。8年前の今頃、私は陣痛を感じ始め、タクシーを呼んだ。長女は眠っていたので、夫は私を病院へ送るとすぐに家に戻り、私は一人で陣痛に耐え、一人で、赤ちゃんを産んだ。
だからね。
ご褒美なのよ。だいたい、誕生日って、本人はのんきに暮らして成長してるだけなのに、祝ってもらって、プレゼント貰うのって、変じゃない?あたしが生んで、あたしがお世話して育ててんのにさ。みんなあたしには何もくれないなんて!
次女が学校から帰ってきたとき、
「ねえ、ねえ、ふたりだけのヒミツだよ」
と言って、ネックレスを見せた。
「きれいだねー」
と、彼女はうっとり見ていた。それを収納しているシックな箱にも魅了されていた。
「うん、誰にも言わないよ。わたしたちだけのヒミツね」
さっき、7歳の彼女とお別れした。
明日の朝、私が台所から「○○ちゃーん」と呼んで、
「はあーい!」という可愛い声で部屋から出てくる彼女は、8歳の女の子だ。